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ポンポン船[ぽんぽんせん]
ポンポン船(ポンポンせん、)、あるいはポンポン蒸気(ポンポンじょうき)とは、水蒸気の圧力で推進力を得る船舶玩具のことである。もともとは、焼玉エンジンを用いた実用の船の通称(エンジン音の擬音に由来)であったが、その作動音に似ていることから転じて、模型の船のことも指すようになった。単なる玩具としてではなく、科学教材としても使用されており、科学館の売店やサイエンスショップ等でも販売される。 == 作動原理 == ボイラーを加熱した時に発生する水蒸気で内部の水が噴射されてその反動で前進する。内部の水蒸気が負圧になるまで慣性で排出が続くため、排出が止まると水が逆流して内部に入る。水により水蒸気が冷却されるためさらに水が吸入される。吸入された水が加熱されて、また噴射が起きる。これを繰り返して前進する。内部に空気が残っていたり、空気が入ったりすると上手く作動しない。ボイラーは、機械的な変形をともなわないものではパイプを螺旋状に巻いたものを使うことが現在多い。バイメタルの変形を利用し効率よく噴射をおこなうものもあり「ポンポン」はそのタイプの動作音から来ている。 水の噴出、流入が一定のサイクルで行われることから、一種の流体素子による自励発振と見ることができる。管路の流路抵抗が大きい場合、上手く作動しない。吸入・吐出口を共通とする噴射システムという点では、バルブレス型のパルスジェットに少し似ている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポンポン船」の詳細全文を読む
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