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ポール・アザール(Paul Hazard、1878年4月30日 - 1944年4月13日)は、フランスの比較文学研究者、思想史家。 == 略歴 == フランス北部のノール県Noordpeeneに生まれる。父と祖父は小学校教師。ポールが通った高校は現在彼の名前を冠してリセ・ポール・アザールを名乗っている。 1900年に高等師範学校に入学。1903年に文学のアグレジェを取得。1910年、論文『フランス革命とイタリア文学 1780年-1815年』により博士号を得た。1913年からリヨン大学で教える。第一次大戦勃発による授業中断を挟み、1919年からソルボンヌ大学教授。 1925年からコレージュ・ド・フランスで比較文学を講じた。主著『ヨーロッパ精神の危機』は1935年の出版。17世紀の古典主義の世界観と18世紀の啓蒙思想の世界観との相克をフランスのみならずヨーロッパ全土にわたって描く壮大な見取り図を提供した。 1920年代からたびたびアメリカの大学で教える。1932年から1940年までコロンビア大学客員講師。しかし第二次世界大戦勃発に伴い、1941年1月に帰国した。 帰国後ソルボンヌ大学総長に推されたが、ナチスの反対で実現しなかった。 ナチス占領下で病に苦しみ、パリ解放の直前である1944年4月12日パリで死去。1940年にはアカデミー・フランセーズにも選出されたが、戦時下で会合が中断していたため、一度も出席することはなかった。 母語であるフラマン語を愛し、フラマン語教育・普及運動に参加した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポール・アザール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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