|
ポール・シムノン(、1955年12月15日 - )は、イギリスのミュージシャン。元ザ・クラッシュのベーシストとして知られる。最近では、2007年1月にデーモン・アルバーン、サイモン・トング、トニー・アレンと組んでアルバム『ザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン』をリリースした。 == 経歴 == ロンドンのブリクストン出身。父親のアンソニーことギュスターヴ・アントワーヌは公務員(後に書店主)で、母親エレインは司書をしていた。八歳の時に両親が離婚。南ロンドン地区で育ち、約1年は音楽家だった継父の勉強の為、弟を含む家族四人でイタリアのシエーナとローマで過ごした。クラッシュに入る前は画家を志しており、ロンドンのアーチウェイにあったバイアム・ショー・アート・スクール(現在はセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインの一部になっている)に進んだ。 1976年にギタリストミック・ジョーンズに誘われ、クラッシュに加入。ジョーンズはこの時、シムノンにギターを教えようとしていた。しかしこの楽器はシムノンには難しすぎると判明、ジョーンズはかわりにベースを教えることにした。シムノンはバンドの名前が上がるに連れ信用され、衣装やステージの垂れ幕といったヴィジュアル面を任された〔 Related news articles: *〕。彼はまた2枚組アルバム『ロンドン・コーリング』のジャケット写真でその名を不朽の物とした。ペニー・スミス (Pennie Smith) 撮影の、シムノンがベースを叩き壊すこの写真は、パンクの象徴となった〔〔Topping 2004, p.12.〕〔Green 2003, pp.195–196.〕〔Sweeting, Adam. "Death or Glory". ''Uncut''. October 2004. p.70.〕。 1980年には、ダイアン・レイン主演の映画『:en:Ladies and Gentlemen, The Fabulous Stains』に出演。パンクバンドのベーシストの役で、バンドの他のメンバーはレイ・ウィンストン、スティーヴ・ジョーンズ、ポール・クックが演じた。 シムノンは、クラッシュの曲中3曲を書いている。『ロンドン・コーリング』収録の「ブリクストンの銃」、『サンディニスタ!』収録の「歪んだビート」、そしてB面曲の「ロング・タイム・ジャーク」である。彼は『コンバット・ロック』の「レッド・エンジェル・ドラグネット」で歌ってもいるが、これはジョー・ストラマーが書いた曲である。 シムノンは、クラッシュのほぼ全ての曲でベースを弾いた。シムノンが弾いていないのは、 * 『サンディニスタ!』の「7人の偉人」と「ライトニング・ストライクス(電光一閃!おんぼろニューヨークを直撃)」 - ノーマン・ワット=ロイ * 『コンバット・ロック』の「ロック・ザ・カスバ」 - トッパー・ヒードン * 『カット・ザ・クラップ』の「フィンガーポッピン」と「ライフ・イズ・ワイルド」 - ノーマン・ワット=ロイ 『コンバット・ロック』でのベーストラックは、ジョーンズかエンジニアのエディー・ガルシアに捨てられたと考えられている。また、『サンディニスタ!』の初期レコーディングでは、ジョーンズかジョー・ストラマーがベースを担当し、シムノンは『Ladies and Gentlemen, The Fabulous Stains』の撮影終了後に数曲を録音し直した〔。 西インド諸島からの移民が多いブリクストンでジャマイカ音楽に親しんで育った為、ベースを弾き始めた頃はレゲエとラモーンズのコピーが主な練習法だった。彼の対位法によるレゲエに影響されたラインは、複雑さとバンドにおけるベースの役割という面において、彼をその時代のパンクベーシストの一群から一線を画した存在とした〔Prato, Greg. Paul Simonon > Biography . allmusic.com. Retrieved on 2012-07-31.〕。また、指弾きを嫌っており、一貫してピックで演奏している。 1986年のクラッシュ解散後、シムノンはバンド「ハバナ3am (Havana 3am)」を始動。バンドは解散するまでに日本でアルバムを録音した。彼は、セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズと共にボブ・ディランのアルバム『ダウン・イン・ザ・グルーヴ (Down in the Groove)』のセッションにも参加した。 2007年現在、ブラーのデーモン・アルバーンと共にザ・グッド、ザ・バッド&ザ・クイーンを結成し活動している。また、シムノンはクラッシュに加わる前に目指していた画家としても活動している。何度か展覧会を開き、アルバーンとのプロジェクトのアルバム『ザ・グッド、ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン』からの曲「Herculean」のカバーデザインのみならず、ミック・ジョーンズのバンドビッグ・オーディオ・ダイナマイトのアルバムのカバーデザインを手がけている。テレグラフ紙によると、彼の絵をリリー・アレンが23,500ポンドで買ったとのことである〔Lily Allen seeking solace in retail therapy Telegraph 17 April 2008 〕。 さらに、2010年にはゴリラズの客演ギタリストとして再びアルバーンとのコラボレーションを敢行、ミック・ジョーンズも参加し、久々にクラッシュの2人が顔を揃ったことでも話題となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ポール・シムノン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|