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マイコバクテリウム属(マイコバクテリウムぞく、''Mycobacterium''、ミコバクテリウム属)はグラム陽性細菌に分類される真正細菌の一属。現在、170種と13亜種が登録されている(2015年4月28日現在)〔List of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature 〕。 * ラテン語の接頭辞「myco-」はギリシア語「キノコ(μυκης)」の借用語で、「カビ(fungus)」「ロウ(wax)」の両方の意味をもつ。古典ラテン語だとミュコバクテーリウムと発音し、慣例ではミコバクテリウムとも表記される。 * グラム陽性菌のグループに分類されているが、細胞壁にロウ質であるミコール酸を含むため染色されにくくグラム不定型である。一旦染色されると、酸アルコールによる脱色に抵抗性を示すため、抗酸菌(acid fast bacteria)とも呼ばれる。 ==特徴== ==代表的な菌種== * 結核菌群 : ヒト型結核菌 (''M. tuberculosis''):ヒトに対して結核を引き起こす菌 : ウシ型結核菌 (''M. bovis''):ウシに対して結核を引き起こす菌、継代培養されたものはBCGワクチンとして利用されている。 : ネズミ型結核菌 (''M. microti''):ネズミに対して結核を引き起こす菌 * 癩菌群 : ライ菌 (''M. leprae''): ライ病を引き起こす菌 *非結核性抗酸菌群 : ''Mycobacterium avium'' (ヒト肺非結核性抗酸菌症を起こす菌の代表) : ''Mycobacterium intracellulare'' : ''Mycobacterium kansasii'' : ヨーネ菌 (''M. avium'' subsp. ''paratuberculosis''):ヨーネ病を引き起こす菌。 : ''Mycobacterium ulcerans''(人に対してブルーリ潰瘍を引き起こす) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マイコバクテリウム属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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