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マイナス金利(マイナスきんり)とは経済学用語の一つであり、金利がマイナスになるということ。超低金利の時期ならば短期金利が一時的にマイナスになることもある。またインフレ時で物価上昇率が高い時期の低金利の預金ならば名目金利がプラスであっても実質金利がマイナスとなっていることもある。 == 経緯 == 2003年(平成15年)6月25日、日本で金融機関同士が短期資金の貸し借りを行っている無担保コール市場で、史上初めてマイナス金利が発生し、その後も頻発した〔神樹兵輔 『面白いほどよくわかる 最新経済のしくみ-マクロ経済からミクロ経済まで素朴な疑問を一発解消(学校で教えない教科書)』 日本文芸社、2008年、164頁。〕。 欧州ではマイナス金利が定着しつつあり、ドイツ、オランダ、スイス、フランス、オーストリア、フィンランド、デンマークの短期国債で見られる。これは従来の債券市場では考えられないことであり、異常現象だという声もあるがなかなか修正される気配はない。最初にマイナス金利となったのはドイツであり、2012年1月初めに行った6カ月物国債入札結果がマイナス0.0122%であった。 2012年7月、政策金利で初めてデンマーク国立銀行がマイナス金利に移行した。 2014年6月5日、欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を-0.1%とした。 2014年(平成26年)10月23日、日本の財務省が実施した償還期間3カ月の国庫短期証券(短期国債)の入札は、平均落札利回りがマイナス0.0037 %となり、初めて国債入札でマイナス金利が付いた〔初のマイナス金利=品薄で買い殺到-短期国債入札 時事ドットコム 2014年10月23日〕。 同年11月28日、債券市場で日本の新発2年物国債の利回りが低下し、マイナス0.005 %と利付国債としては初めてのマイナス利回りとなった〔債券・短期概況 為替・金融 マーケット 2年債、利付国債で初のマイナス利回り 日本経済新聞 2014年11月28日〕。 同年12月18日、スイス国立銀行は、マイナス金利を導入すると発表した〔フラン高阻止へマイナス金利=原油安で上昇圧力-スイス中銀 時事ドットコム 2014年12月18日〕。 2016年2月16日、日本銀行はマイナス金利を導入した。 2016年2月現在ではECB、スイス、デンマーク、スウェーデン、日本が政策金利でマイナス金利を導入している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マイナス金利」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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