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マオリ王[まおりおう]
マオリ王(マオリおう、)は、ニュージーランドの先住民・少数民族であるマオリの首長の地位である。王を名乗ってはいるが、国家から公認された地位ではない。それでもマオリの間での権威は大きなものがある。現在の王は第7代のツヘイティア・パキ。 == 王擁立運動 == 1850年代、イギリスの植民者の手によってマオリの土地は急速に奪われ、狭まった土地をめぐるイウィ(部族)間の抗争も激化した。こうした中で、イギリスの王に倣ってマオリにも王を戴き、歴史的に部族ごとの結束・アイデンティティが強固であったマオリを統合しようとする運動が起こる。これを王擁立運動(, キンギタンガ)という。初代の王に選出されたのはワイカト族の首長ポタタウで、彼を王とするマオリの部族連合は白人勢力に対し結束して抵抗しようとした。これは植民地政府から反乱とみなされ、王擁立運動は困難な状況に立たされるが、その中で王は求心力と権威を獲得していった。 先代王の葬儀の席で、出席した諸部族の有力者が後継者を選出・推戴することになっているが、実際には初代王ポタタウの子孫が代々王位を受け継いでいる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マオリ王」の詳細全文を読む
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