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マカオの交通は、域内交通に関して、鉄道設備を有しておらず、陸上交通は自動車に頼らざるを得ない事情の一方で、28.6km2という狭隘な領域に約54万人が住み、1万7310人/km2という世界最高級の人口密度を有している状況では、自家用車の利用はあまり合理的ではなく、バスとタクシーの公共交通機関が主流となっている。なお、マカオでは香港同様自動車左側通行となっている。これはかつてポルトガルが左側通行だった頃の名残とされ(ポルトガル本国では1928年に右側通行へ変更)、また、同一経済圏である香港の車両が流通しやすいことによる。 域外交通は、ボーダーゲート(関閘)及び蓮花大橋において、中華人民共和国珠海市に陸路で出入域が可能であるが、上記の通り域内の移動は公共交通機関で十分であることから徒歩で通過する者がほとんどである 。その他、香港及び中国本土各地には、2つのフェリーターミナルからフェリーが就航しており、香港へは定期ヘリコプターも運行されている。 国際空港としてマカオ国際空港があり、中華人民共和国各地、台湾、日本、韓国、フィリピン、マレーシア、ベトナム、タイ及びシンガポールへの定期便が就航している。 ==域内交通== ===道路及び橋梁設備=== マカオには、総延長321kmの公道があるが、一般的に道は狭隘で、それに加え、市街中心部では道の両側に駐車している光景がしばしば見られるなど、道路事情は不良である。効率的な公共交通機関の欠如と人口と比較した自動車の数量に起因する交通渋滞は重大な社会問題となっている。 マカオ半島とタイパ島の間は、嘉楽庇総督大橋、澳門友誼大橋及び西湾大橋の3つの橋が繋いでおり、また、ギア丘陵下にトンネルを通し、半島の東西交通の促進を図っている。 現在のところ地下鉄やモノレールといった鉄道設備は無い一方で、自家用車は、マカオ域内の用途がほとんどであることを考慮すると、総量は多いものの、住民にとっては合理的選択とは言えず、公共バスとタクシーが主要な日常交通機関となっている。また、市民の足としては、スクーターが重宝されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マカオの交通」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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