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マカロニほうれん荘[まかろにほうれんそう]
『マカロニほうれん荘』(マカロニほうれんそう)は、鴨川つばめによるギャグ漫画作品。「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)において1977年から1979年まで連載された。続編作品の『マカロニ2』についてもこの項目で扱う。 == 概要 ==
「都内の高校に入学してきた主人公が、同じクラスに在籍して下宿も同じという2人の落第生により、学校の内外で引き起こされる様々な騒動に毎回悩まされる」というのが基本的なストーリー。2人が騒ぎを起こす際、毎回様々な着ぐるみやコスチュームに身を包み、当時人気だった特撮作品のキャラクターなどに変身したり(それらの衣装を虫干しするなど、メンテナンスの話も存在する)、またそれらに対して周りの人々も同じように別のコスチュームになって様々な手法でツッコミを行ったりするなど、現代では普通に使われる手法ではあるが、1970年代としては画期的な過剰なまでのファッションショー的演出が特徴である〔米澤嘉博「マカロニ&パイレーツ ― 一般性崩壊の序曲」、『マンガ奇想天外 No.4 1981WINTER』所収、奇想天外社、1981年1月、pp132-137。〕。 基本的には「ほうれん荘」と、その周りを取り巻く人々の日常生活を中心に描いているが、たたみかけるような不条理ギャグの中には、連載当時の歌やCM、特撮を中心としたサブカルチャーなど、当時の世相を反映したネタも数多くあり、シンデレラなどをモチーフにしたミュージカル的な話や刑事ドラマ仕立ての話、更には第二次世界大戦中の世界を舞台にした1話読み切りの話など、ストーリーがバラエティーに富んでいる。特に戦争物に登場する兵器の考証は、同時期の他のシリアス戦争漫画に勝るマニアックさであり、馬之介初登場の回では戦争劇画で有名な小林源文のデビュー作『クリストローゼ』のパロディまである。これらのネタ風は本作が初であり、新しいギャグ漫画として衝撃を与えた。 少年チャンピオン掲載当初は、担当の阿久津邦彦以外、他の編集部員は全員連載に反対していた。編集長の壁村耐三も、「お前のマンガはオレにはわからん」と言っていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マカロニほうれん荘」の詳細全文を読む
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