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マカロニック (Macaronic) またはマカロニ体〔佐藤信夫の訳語〕、異言語形混交体〔、多言語文体〔高橋康也の訳語〕とは、異なる言葉をごちゃ混ぜにして書くこと。異なる言語で書かれたテキストが1区切りになっているのではなく、同一のコンテクストの中で使われる。バイリンガル駄洒落 (Bilingual pun) もマカロニックの一種である。この語は混種語を指す場合もある。話し言葉におけるコードスイッチング(会話の中で1つ以上の言語・方言を用いること)に相当する。ラテン語と土地言語(口語)が混交した場合はとくに「雅俗混交体」と呼ばれ、それを用いて書かれた滑稽な詩は「雅俗混交体狂詩」である。 マカロニ・ラテン語 (Macaronic Latin) は自国語 (Vernacular) にラテン語の語尾をつけた、あるいは、パスティーシュでラテン語に自国語を混ぜた、ごちゃ混ぜのジャーゴンのことである(変則ラテン語 Dog Latinも参照)。 「Macaronic」という語は軽蔑的な含みを持ち、通常はユーモアか風刺を意図した作品に用いられる。大部分のマカロニック文学はそうした作品である。一方で、真面目な性格や目的を持つ言語の混交した文学もあり、それに対して「Macaronic」という語を使っていいのかは議論の対象となっている。 == 歴史 == === 中世ヨーロッパのラテン語・自国語混交詩 === 中世の末期、ヨーロッパ中でラテン語と自国語が混交したテキストが現れた。この当時、ラテン語は学者、聖職者、大学の学生では依然として使われていたが、詩人、吟遊詩人、物語作家たちの間では自国語に場を奪われていた。 『カルミナ・ブラーナ』(1230年頃編纂)にはラテン語と中世ドイツ語・フランス語の混交したいくつかの詩が含まれている。クリスマス・キャロルの『諸人声あげ (In Dulci Jubilo)』の第1連もそうで、この歌のオリジナルは1328年頃、ギリシャ語を参考に、ラテン語にドイツ語を混交して作られた。初期の言語の混交した作品はユーモアを狙ったものもあれば、詩的な効果を狙って使われるものもあった。 初期の他の例では、中英語で演じられた「ウェイクフィールド・サイクル」(1460年頃。「神秘劇」参照)がある。その中の第24番目の劇『The Talents』の中で、ポンティウス・ピラトゥスは英語とラテン語の韻文を混交して喋っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マカロニック」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Macaronic language 」があります。 スポンサード リンク
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