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マギの登場人物(まぎのとうじょうじんぶつ)では、大高忍の漫画作品『マギ』及び、それを原作とするテレビアニメに登場する架空の人物を解説する。 各人物が所持している金属器・眷属器・魔法道具及びその能力も併記する。初期から登場している人物の年齢はおよそ2歳繰り上がっている。 == 主要人物 == ; アラジン : 声 - 石原夏織 : 本作の主人公。巨大なジン・ウーゴくんが宿る笛を持つ謎の少年。長い青髪を一本の三つ編みにし、胸にはサラシを巻いている〔初期設定が女性だったため、その時の名残である。〕。 : 他のジンが潜む金属器を探し、旅をしている。「〜なのかい?」「〜しておくれよ」などの少々大人びた口調で話す。無邪気で純粋だが思慮深く、争いを好まない性格。見た目通り子供なのかが疑われるほど男性的な欲求に忠実で、「やわらかくて胸の大きい美人なお姉さん」が好み。一方モルジアナをはじめ、「筋肉質で硬いお姉さん」は対象には入っていない(ただし、モルジアナは友達として好き)。また、ウーゴくんとの別れの原因となった張本人の紅玉に対してのみ冷たい態度を取る。物真似が持ちネタだが、あまり似ていないことが多い。10歳→11歳→12歳くらい。身長130cm→138cm→140cmで体重36kg。趣味は読書。好きな食べ物は西瓜で嫌いな食べ物はない。好きなタイプはキレイな「おねいさん」で嫌いなタイプは優しくない「おねえさん」。 : 「マギ」と呼ばれる存在であり、杖を媒介にしてルフの持つ魔力を集め攻撃に用いたり、所持している笛に宿るウーゴくんを実体化させるなどの能力を持つ。後に魔法も使えるようになる。体内の魔力保有量は魔導士としては中の上程度だが、マギであるため周囲のルフの力で単純な魔法でも膨大な威力を発揮する。当初は黄牙一族の長老・ババの形見である先端が鳥の形をした木製の杖を持ち歩いていたが、ムーとの戦闘で砕かれてしまい、その後はモガメットの遺品である先端に樹木の蔓のようなものが伸びた杖を受け継ぎ使用している。魔導士としては1型赤魔導士に属し、炎を扱うアリババとは相性が良い。 : 歴史上初めて現れた「4人目のマギ」であり、アル・サーメンからは「ソロモンの代行者」「ソロモンの傲慢」と呼ばれていたが、その正体は別世界であるアルマトランの王・ソロモンと王妃・シバの息子で、事実上アルマトランの王子に当たる存在。母がアルバ(後の練玉艶)によって命を落とした直後に胎児の状態で摘出され、以降は「黒の神」の封印後からウーゴくんが生き残った民達を作中の舞台となる世界に移住させるまでの間魔力を送られてその状態で生き続けていたが、現在のマギがジュダル・シェヘラザード・ユナンになった際、アル・サーメンの暗躍で生じた貧困や戦争により黒いルフが増えジュダルが組織の手に落ちたことをきっかけにウーゴくんにシバのルフを与えられたことでマギとして生誕した(なお、胎仔の状態で長い時を生き、誕生した時には既に幼児の姿だったため年齢は不明)。世界を思うがままにできる程の強大な力を有しているが、聖宮(アラジンは「頑丈な部屋」と呼んでいた)にいた頃はソロモンの意思で満たされた世界に悪影響を与えるべきではないというウーゴくんの考えから自分が何者であるかを教えられずに育ち、そのことに苦悩して荒れていたがウーゴくんが自分の頼みを聞いて友達になってくれたため、現在の優しい性格になった。 : アリババや黄牙のババと出会いや別れを経て、徐々に自らのなすべきことや人同士の繋がり、世界の仕組みを学んでいる。ジュダルとの対決の後、乱入してきた紅玉の攻撃を受け消滅したウーゴくんを再生させようと魔力を使いすぎて意識を失ってしまう。自我のみを聖宮に招かれ、そこで再会したウーゴくんから助言を受け彼に別れを告げた。その後、窮地に立たされるアリババ達の元へ帰還し、新たに得た力・魔法とルフの意思を伝える力・ソロモンの知恵をもってジュダルと銀行屋を退ける。この時に異世界であるアルマトランの存在とその誕生から消滅に至るまでの経緯、そして自分が何者であるかを知り、以降世界を滅ぼさんとする動きに立ち向かう決意をする。 : バルバッドでの戦いの後はアリババ・モルジアナと共にシンドリアに身を寄せる。そこでアラジンの素質を見込んだヤムライハを師匠とし、魔法の基礎を修行する。謝肉宴の最中アリババと2人きりになり、彼の決意を聞いた後、自らに課せられた正しい王を導き、世界の闇とアル・サーメンの手で「堕転」させられたマギや王の闇を晴らすという「使命」を明かし、アリババに「将来シンドバッドのような王となるだろう」という預言を告げる。 : 第61迷宮「ザガン」攻略後、闇の金属器の調査と自ら魔法の勉強を行うため、単身マグノシュタットの学校に入学。マギとしての能力を一時封印し、魔法の修行を基礎から始める。当初はルフの力を借りなければ魔導士として最低ランクのコドル6程度の力しか持たなかったが、マグノシュタットで体を鍛え体術の基礎や魔法についても学んだことで僅か2ヶ月でコドル1にまで成長した。その後、特待生になり2年生に進級。マグノシュタット学院がレーム帝国と開戦した際には、モガメットが非魔導士を恨んで暗黒点を生み出すのを防ぐために戦列に立ち、マギとしての力を発揮して学院都市を守り抜く。しかし、結局暗黒点は産み落とされてしまい、アリババや煌帝国軍と協力して暗黒点やそこから生まれた「黒の神」と交戦した。 : 戦争後はマグノシュタットの復興に尽力。シンドリアに帰還してからは研究をしながらアリババの帰りを待っている。シンドリアと煌帝国との会談では、ティトスやユナンと共に現れ自身の故郷であるアルマトランについて語り始める。会談終了後、シンドリアと煌帝国、レームの三国に停戦協定を結ぶよう提案する。その後ジュダルが現れると同時に白龍が玉艶を謀殺したという報告を聞き、彼を取り戻すためにアリババと共に戦うことを決意、アリババと共に煌帝国の洛昌に行き暗黒点と同等の力を持ったジュダルと再び対峙し、激闘の末彼を宇宙空間に吹き飛ばすことで勝利するが、その戦いでアリババを失ってしまう。戦いの後、白龍から「不幸だからという理由で『堕転』という生き方が悪いと決められたくない」と説かれ、アル・サーメンは事実上壊滅し「黒の神」の出現も遠ざかったことで「堕転」が本当に悪いことなのかが分からなくなるが、バルバッドで紅炎からは「誰かに与えられた使命ではなく、自分の意志で立ち上がる時が来たのではないか」と諭される。アリババを助けるためソロモンの知恵でアリババの精神がどこに飛ばされたかを探ろうとするが、5日間かけても手掛かりが見つからずアリババを目覚めさせられるかどうかは絶望的になってしまう。華安平原の戦いでは、自分が何をしたら良いかが分からず傍観の立場を取っていたが、内戦に介入してきたシンドバッドを見て驚愕する。 : 名前の由来は『アラジンと魔法のランプ』のアラジンから。 : * 魔法 :: * 灼熱の双掌(ハルハール・インフィガール) ::: 熱魔法。熱で作った白い巨人の両手で攻撃する。極めて単純な魔法だがマギであるアラジンが放つため、その威力と熱量は甚大。力を封じたばかりの頃は小さな火の玉にまで威力が落ちたが、修行により自分自身の魔力でも従来の力を出せるようになった。「重力魔法」で作ったウーゴくんを介して放つこともでき、マギとしての力を開放すれば複数体のウーゴくんを用いて長射程で複数放つことも可能。 :: * 灼熱の連弾(ハルハール・ラサース) ::: 多数の火球を操る熱魔法。ヤムライハの水魔法を参考に作り上げた、「灼熱の双掌」よりも多くの命令式を使う複雑な中級魔法。 :: * 蒸発の洗礼(シャラール・ラーキィ) ::: 敵の体内の水分を熱して高温にする熱魔法と水魔法の合わせ技。 :: * 水鏡の蜃気楼(シャラール・サラブ) ::: 水蒸気によって光を屈折させ幻影を産む水魔法。最初は自分の周囲だけが有効範囲だったが、マグノシュタットでの修行を経て、城一つを丸ごと映し出せるようになった。 :: * 突風(アスファル・リーフ) ::: マグノシュタットでの修業で会得した風魔法。 :: * 光線(フラーシュ) ::: マグノシュタットでの修行で会得した光魔法。光線を撃つ。 :: * 雷電(ラムズ) ::: マグノシュタットでの修行で会得した雷魔法。電撃の玉を飛ばす。 :: * 重力魔法(ウーゴくん) ::: アラジンのとっておきの重力魔法。重力で砂の形をウーゴくんを模した巨人の姿にして操る。その力はティトスの頑丈な防壁魔法を砕くほど。他にも、街並みや人間を砂で作り出すことができる。 :: * 共鳴棍(ハディーカ・ハデーカ) ::: 5型魔法と6型魔法の合わせ技。杖の周囲の空気を音魔法で高速振動させる。攻撃範囲は非常に狭いが消費魔力も少なく、通常でも石を粉砕する威力を持っており同じ位置に攻撃を重ねれば防壁魔法すら砕くことができる。マイヤーズに叩き込まれた体術と併用することでさらなる威力を発揮する。 :: * 遠隔透視魔法(えんかくとうしまほう) ::: モガメットと同じ魔法。作中ではユナンが手を貸し、アラジンがソロモンの知恵で見たアルマトランの風景を映し出した。 :: * 重力反作衝(ゾルフ・サバーハ) ::: 父であるソロモンの重力魔法。ソロモンの知恵から情報を引き出し使えるようになったが、ソロモンと違い「ベクトル世界」を見れないため、相手の魔法を受け流したり跳ね返すことしかできない。 :: * 推力固定衝(ゾルフ・アッシャーラ) ::: ソロモンの知恵から情報を引き出した力魔法。「重力魔法」で作ったウーゴくんでパンチを放ち、相手に当てたその力を「固着」させる魔法。一度生じた力はその向きと勢いのまま永遠に続き、例え障害物に当たったり相手が破片になっても進み続ける。世界の力の法則を書き換えてしまう恐るべき複雑な大魔法で、一度放てばアラジン本人にも止められず、制御ができなければ人格が消えるほどの負担になる。 : * 魔法のターバン :: アラジンが普段から頭に巻いているターバン。聖宮でウーゴくんから貰った魔法道具。広げると樽を十数個乗せられるほどの大きさになる。「お腹の力」を分け与えることでゆっくりと飛ぶことができる。留め具である赤い宝石が本体で、そこが無事ならば布地自体が破壊されても修復することができる。後に単独ならば身につけるだけでもターバンを広げずに飛行能力を貸してもらえるようになった。 :; ウーゴくん :: 声 - 森川智之 :: アラジンの持つ笛の金属器に潜むジン。聖宮の番人。アラジンの大切な友達。 :: 巨体で服装はふんどしのみだが、首から上は別空間にあり、笛から出られない。アラジン曰く「素顔は中々ハンサム」。非常にシャイな性格のため、殆どの女性には少し触れられるだけでもときめきの余りに気絶し、倒れてしまう。この弱点は慣れることで克服できるようで、モルジアナには触れても平気になった。実はアラジンのジンではなく彼の魔力とは独立した存在であり、他のジンからは「あなた様」「珍しいお方」などと敬われている。「ウーゴくん」という名もこの世界におけるアラジンからの愛称であり、真の名は別にある。53歳→58歳→62歳→67歳(アルマトラン時)。 :: 詳細な能力は現時点では不明だが、実体化した上での肉弾戦を得意とし、難敵には両腕に熱魔法を込めた必殺の掌打を繰り出す(後に、この戦闘スタイルはいつかアラジンが自分で魔法を使えるようになるための練習も兼ねていたと判明する)。実体化には膨大な魔力が必要で、マギであるアラジンの力を持ってしても1日に3回実体化するのが限界。アルマトラン時は太陽のような形状の神杖を持っていた。 :: アルマトラン時は、ソロモンと共に抵抗軍の一員で神杖を持つ魔導士の一人で、後のアルマトランのソロモンの三賢者「マギ」の一人。本名はウラルトゥーゴ・ノイ・ヌエフで、「ウーゴ」は当時からの通称。元は魔導士聖教連創設以来の天才魔導理論構築者。ソロモンに会うまで自身の理論を実証できる魔導士がおらず、周囲から馬鹿にされていた。まだ見ぬ何かを生み出すずば抜けた想像力からソロモンからも「本当にすごいやつ」「世界最強の魔導士」と評されているが当時からシャイであり、眼鏡をかけ首にマフラーを巻いた姿をしているのは他人と話す時に目と口を隠すため〔で、50歳を超えても女性と浮いた話が一切なかった。魔導工学に長け、魔法道具の発明に一役買っている。自作の魔法道具の性能には強い自信を持ち、それを馬鹿にされると人が変わったかのように激怒する。ルフを最初に発見し、その名付け親になった人物でもある。 :: 魔導士聖教連との最終決戦ではダビデ老の策略で大聖堂府にソロモン達共々閉じ込められ、ソロモンの叱責でそれを覆っている防壁魔法の解除に成功するも時すでに遅く、セッタやテスをはじめとする後方基地に残った仲間達を殺されてしまう。アルバが率いてきたアル・サーメンとの戦いでは、シバからアラジンを託されソロモンやジンとなった異種族の長達と共に迎え撃った。ソロモンがアル・サーメンを異空間へ封印した後、抵抗軍幹部唯一の生き残りとして生き残った民達をまとめるために奮闘・苦悩するも、ソロモンとシバの忘れ形見であるアラジンを「ソロモンのうつし身」と祭り上げる形で民達の活気を取り戻させた。その後、5年かけてアルマトランの民を物語の舞台であるこの世界に移住させる術を見つけ出した。さらに世界のためにマギや迷宮のシステムを作り出し、それを管理するために聖宮の番人としてジンになる道を選んだ。 :: ジュダルとの戦いの最中にアラジンの制御が利かなくなり、逆流する運命によってアラジンが殺されるのを防ぐため、暴走する形で止めを刺そうとするものの、乱入してきた紅玉の攻撃を受け消滅してしまう。その後、笛に残された最期の力で意識を失ったアラジンを異空間に呼び〔同時にジュダルの意識も呼び寄せようとしたが、「銀行屋」の妨害により失敗している。〕再会し、彼に助言と忠告を与え別れを告げた。以降も頭部だけは聖宮に残っており、マグノシュタット編終盤でモガメットを引き止めるために死んだティトスを新しいマギとして再誕させた。 ; アリババ・サルージャ : 声 - 梶裕貴、田村睦心(幼少期) : 本作のもう一人の主人公。迷宮攻略を目指している少年。金髪で、角のような形状のくせ毛があるのが特徴。耳には青緑色のピアスを付け、バルバッド編以降はカシムの形見である2つの赤いピアスを左耳に付けている。 : 一見するといい加減で軽薄なように見えるが、正しいと思ったことをやり通す頑固な性格で、いつも必要以上に背負わなくてもいい責任を一人で背負おうとし、誰かのために自分の全てを捧げて何かを成そうとする心優しき人物。その一面をアラジンに「王の器」として見出され、アモンからも「他人のために命をすり減らす度に周囲の淀んだルフを心地よい流れに変える」と評される。時折、己を押し殺して弱気何かを守ろうとして「男の顔」を見せることがある。人の機微に鋭く、他人が心に秘めた大切なものに気付くことができる他、交渉などの際には相手の気持ちを読み取ってそこを突くことでその者にとって無茶苦茶な条件でも強引に話を進めてしまう豪胆さを併せ持ち、咄嗟の状況でも機転が利く。太りやすい体質。煙草が苦手で、酒のために何度か酷い目に遭っている〔酔った勢いでバルバッド王宮に入る抜け道を話してしまう、飲み屋で出てくるNo.1ホステスが何故か毎度毎度屈強すぎる、煽てられて泥酔した所で金属器以外の荷物を全て奪われるなど。〕。また、人間の女性にモテないことをかなり気にしており、「ただ一人の女性に愛されたい」という欲求が非常に強い。それ故にモルジアナの告白を曲解してしまった時には、恥ずかしさのあまり一時的に極度の人間不信に陥ってしまうほど。17歳→18歳→19歳。身長168cmで体重64kg。趣味は商売。好きな食べ物はパパゴラス鳥の丸焼きで嫌いな食べ物はない。好きなタイプは彼女になった子(彼女が出来たことはない)で嫌いなタイプは屈強すぎるNo.1ホステス。 : 貧民街の出身だが、実はバルバッド先王・ラシッドが侍女・アニスとの間に儲けたバルバッド第三王子。母の死後ラシッドに引き取られ、将来は嫡子の補佐役となるべく、語学・剣術・経済学などをはじめ、多岐に渡り徹底した帝王学の教育を受けて育った。しかし、病床にあったラシッドの死とそれを招いた事件とに責任を感じて再び野に下り、現在に至る。 : 稽古で習ったバルバッド地方の「王宮剣術」を得意とし、シャルルカンに師事してからは剣の峰で攻撃を受け流す技術を身につけており、シャンバルからも「君の複雑な生き方がにじみ出るような剣」の使い手と称されている。当初はアリババが初めて商売の交渉で手に入れたナイフを武器に使っていたが、後にカシムとの戦いで折れたのでシンドバッドがかつてラシッドから預かっていた王家に伝わる宝剣に変わった。また、難解なトラン語を解読することもできる。体内の魔力の量は並より少し上程度とそれほど多いというわけではないため、ジンを多く従えることはできない。後述の修行で魔力操作を身につけ、「気功剣」も使うことが出来るが、まだ剣の柄頭までしか魔力で覆うことしか出来ない。 : ブドウ酒を運搬する荷車の運転手であったが、仕事中に多大な借金を負い、返済の望みを懸けて出会ったばかりのアラジンと共に第7迷宮「アモン」を攻略。迷宮脱出後はアラジンと離れ離れになるが、迷宮攻略によって得た財宝の殆どを費やして、チーシャン領主の支配下にあった奴隷解放と今後の生活の保障をし、彼らにある伝言を託して単身で故郷バルバッドへと旅立った。 : バルバッド帰国後、カシムに請われる形で霧の団の頭領に祭り上げられ、義賊として活動していた。バルバッドにやってきたアラジン達と再会し、一時はカシムへの義理から対立するもモルジアナのとりなしで和解。カシムと袂を分かち、シンドバッドの許で特訓し武器化魔装を身につけた。王朝の解体を成功させクーデターを実行したカシム達と王宮で激突。アラジンの力でカシムとルフ同士の対話を行うことで、互いの心の内を知って和解できた。しかし、黒いジンの崩壊と共にカシムは死亡してしまい、もっと早く皆に助けを求めていればカシムは死なずに済んだと後悔している。 : 戦いの後はアラジン・モルジアナと共にシンドリアへ身を寄せ、カシムを利用したアル・サーメンと戦うためシャルルカンを師匠とし、剣術と武器化魔装の修行を行った。後にアラジンに自らのアル・サーメンに対する考えと彼らと戦う決意を示す。そしてアラジンから、彼の「使命」と「将来シンドバッドのような王になるだろう」という預言を告げられた。 : 武器化魔装を数日でマスターする才能を持っていたが、ソロモンの知恵によりカシムのルフが体内に入ったことで魔力の質が変質し、そこから先の段階に進むことができなくなってしまった上、体内で2つの魔力が暴走する車裂き寸前の非常に危険な状態となっていた。そのためレームへ渡り剣闘士をしながらヤンバラの元で魔力操作の修行を受けることとなり、ガルダとの剣闘試合の中でカシムの遺志を悟り魔力が統合された。その後は剣闘場でファナリス兵団団長・ムーに一太刀浴びせるほどに腕を上げ全身魔装も会得し、レームとマグノシュタットの戦争ではムーに頼み込み客分としてレーム軍に同行。アラジンがレーム軍と交戦を開始したことを察し彼の元に駆けつけた。その後煌帝国の金属使いと共に黒いジンや暗黒点、「黒の神」と戦った。 : アラジンと共にマグノシュタットの復興を手伝った後、シンドリアの使節としてバルバッドへと向かう。そこで紅炎に将来的にバルバッドの全権を返す代わりに煌帝国の将軍になることと練家の皇女と婚儀を交わすことを強制され、バルバッドを守るためにこの条件を飲む。同時にシンドバッドがゼパルによる能力で紅玉を利用していることを知り、彼への怒りを露わにした。その後、「王の器」が何なのかに困惑しながらシンドリアと煌帝国の会談を迎える。その際にアラジンから彼の出自とアルマトランのことを聞き、自分達の世界を守るために例え兄弟の仇とでも組んで戦うことを決める。玉艶を謀殺した白龍を連れ戻すため「皇帝の不在による命令系統の混乱」を言い訳にアラジンと共に煌帝国の洛昌に行き、そこでバルバッドの民達を操ろうとする白龍を止めるため彼との戦いに挑み魔装同士での死闘を繰り広げるも、最終的に極大魔法の激突で白龍の「絶葬鎌」を頭から受けて自身の精神が肉体から別の亜空間へと飛ばされ、しばらくして肉体の生命活動も停止してしまう。その後は精神だけの存在になって時間の概念の違う場所で100年に近い時間を過ごしていたが、そこで「ある人物」から「黒の神」にダビデ老の人格が宿ったことでシンドバッドの黒ルフと共鳴して異変を起こしていることを聞き、それを止めるために自分達の世界にいる原始竜を探すように言われ、今度は暗黒大陸の南端に飛ばされる。そこでは何故か角がある小さな埴輪のような姿〔頭が簡単に取れるほど脆いが、本人曰く痛みも空腹も感じないらしく、持っている小さな剣による王宮剣術の技も健在で、口からたき火を一瞬で消す程度の息を吐くことが出来る。また、人間時とは打って変わって滅多なことで驚かない落ち着いた性格になっており、原始竜からも「若く青い命だが、長い間生きた仙人のような気配もしている」と評される。〕になっており、同じく飛ばされたジュダルと再会し、彼と共に元の世界に戻る方法を探すことになる。何とか原始竜のいる大陸の裂け目に辿り着き、彼女と対話してその力を借りることに成功し、原始竜の背中に乗って暗黒大陸からの脱出を図る。 : 名前の由来は『アリババと40人の盗賊』のアリババから。 :; :: 声 - 柴田秀勝 :: 第7迷宮の主。礼節と厳格の精霊。 :: 髭を蓄えた筋骨隆々で威圧感のある老人の姿をしている。アリババが「ザガン」の攻略に向かうと「ワシの何が不満だというんじゃい」と言ってやる気をなくすなど見かけによらず嫉妬深い一面もある。当初はアリババをあまり快く思っていなかったが、現在はアリババの人を思いやる優しい心を王の器として認め、彼のために力を尽くす覚悟でいる。アルマトラン時は仙老族を束ねる長で、ザガンとは同じ絶縁結界で暮らした師弟関係にあったらしい。炎を操る能力を持つ。金属器はアリババのナイフ→バルバッドの宝剣。 :: 自分の所まで辿り着いたアラジンとアリババを迷宮完全攻略者と認めた後、アリババのナイフへとその身を宿す。しかし、ジュダルと黒いジンとの戦いの最中、金属器であるナイフの刀身を破壊され機能を失う。その後、シンドバッドがバルバッドの宝剣をアリババに託し、修行を重ねて宝剣がアリババの身に馴染んだ瞬間その宝剣に再びその身を宿した。 :: 魔装では、髪が伸びて太陽のような鮮やかな色になり、腕を覆ったオレンジ色の鎧と緩やかな生地で出来た白い衣を身につけて足に炎を纏い光背状の炎を背負った姿になる。体表の温度は約1500度もあるらしい〔実際、手で触れた紅玉が熱がっていた。〕。 :: * 炎の壁(アモール・ベルカ) ::: 金属器の使い方をよく知らなかった霧の団時代に編み出した技。ナイフから発生させた巨大な炎で壁を形成する。逃走に用いていた。通常時では単に炎を放つだけの技であるため金属器の本来の使い方とは程遠いが、全身魔装で放てば森を焼き払うほどの威力になる。 :: * アモンの剣(アモール・サイカ) ::: 武器化魔装。高熱によってどんなものでも溶解して切り裂く防御不能の漆黒の大剣。大型の敵相手には有効だが、アリババの身の丈に合わない大きさで具現化したことで得意の王宮剣術を最大限に駆使できず、その上魔力消費も激しいという欠点がある。 ::: * アモンの宝剣(アモンのほうけん) :::: 「アモンの剣」を自らの魔力で抑え込み、元のバルバッドの宝剣の形まで収束させた状態。これにより、王宮剣術の腕前を十分に発揮できるようになった。 :::: * アモンの轟炎剣(アモール・ゼルサイカ) ::::: 全身魔装の状態で、「アモンの宝剣」から巨大な炎の剣を作り出して剣技を振るう。刺突の一撃で黒いジンを複数体焼き尽くすほどの威力を誇る。 :: * 炎宰相の裂斬剣(アモール・アルバドールサイカ) ::: 極大魔法。業火を剣先まで召した大剣を携えた炎の巨人を上空に出現させ、その大剣を振り下ろして強烈な炎の斬撃を繰り出す。白龍との戦いでは2つの炎で退路を断ち、炎を巨大な鳥の形にして相手に加速・突撃する使い方をしている。 ; モルジアナ : 声 - 戸松遥 : 本作のヒロイン。狩猟民族・ファナリス出身の少女。左側にサイドポニーにした長い赤髪を持つ。 : 整った顔立ちをしているものの当初は無表情で無愛想だったが、奴隷身分から解放されてからは表情が少しずつ豊かになってきている。誰に対しても敬語を使う。気丈で優しく、よく気が利くがアドリブが苦手。苛立つと地団太を踏んで地面を大きくへこませる癖がある。アリババに彼女ができたという話(アリババの見栄から出た嘘)を聞いた時は一晩中眠れなくなるなど、ただの恩人以上に意識している面も見られるが、後述の通り幼少期から長い間奴隷として生きてきたため恋愛感情をよく理解できない。アラジンからは「モルさん」と呼ばれる。料理が苦手。14歳→15歳→16歳。身長158cm→160cmで体重51kg(体脂肪率5%)。趣味は筋トレ。好きな食べ物は魚全般で嫌いな食べ物はとうもろこし。好きなタイプは「よくわかりません」(本人談)で嫌いなタイプは奴隷使い。 : 見た目とは裏腹に、遠距離からでも瞬時に相手に接近し垂直な壁さえ駆け上ることが可能な強靭な脚力に加え、落とし穴の底から漂う死臭や見えない場所に隠れている者の体臭さえ嗅ぎ分ける犬並みに鋭い嗅覚を備えている。脚力には劣るものの腕力も相当なもので複数の人を抱えて高速で移動し、アリババ位の人間なら軽々と投げ飛ばせる。咆哮で凶暴な暗黒大陸の猛獣や迷宮生物達を恐れ慄かせ、視覚の使えない暗闇では咆哮をソナー代わりに使ったこともある。気配察知にも優れているらしく、シンドリアの森の中でマスルールと修行の最中であっても彼と同じく遠くの王宮にシンドバッドが帰還したことに気が付くほど。アモンには強い生命力の持ち主として評価されているが、体内の魔力が少ないため眷属器で大技を使うと魔力の使い過ぎで自力で回復できないほどに衰弱してしまう。また、海で泳いだことがないため泳げない。暗黒大陸で出会ったトランの民からトラン語を学び、簡単な会話程度ならトラン語ができるようになった。 : 元はジャミルの奴隷。アリババによって奴隷の身から解放された後は恩人であるゴルタスの言葉を胸に、故郷カタルゴへの帰郷を志す。カタルゴへと向かう船が出るためバルバッドを目指し、バルバッドを通るライラとサアサの商隊に加わり商隊旅を始める。バルバッド入りを妨げていた採掘砦の盗賊団を壊滅させようと潜入し、再び奴隷にされかけたがゴルタスのルフに励まされ危機を脱出。解放されてしばらくの間は幼少時より植え付けられたトラウマで悩まされていたが、これを機に克服している。その際に砦で捕らえられていたアラジンと再会し、後にバルバッドではアリババと合流する。 : 戦いの後はアラジン・アリババと共にシンドリアに身を寄せる。そこでアル・サーメンの話を聞き、故郷へ向かうよりもアラジン達と戦うことを選び、同郷であるマスルールを師匠とし格闘の稽古を積む。また、魔法を使う敵との戦いではあまり役に立てていなかったことを気にしており、シンドバッドから眷属器を持つことを提案され、眷属器を使ってアラジン達の「羽」になることを決意する。白龍の励ましがきっかけで再び暗黒大陸へと向かう決意を固める。そして「ザガン」攻略中にアリババの眷族として目覚めた。 : 大聖母を討伐した後、天山高原へ向かう白龍から告白されるが、気持ちの整理がつかず断っている。その後、故郷カタルゴに辿り着くもファナリスはおらず、探索のために降りた大峡谷の谷底でユナンと出会う。ユナンに眷属器の効率的な使い方を学びながら七海連合の国々を回って協力を取り付け、「黒の神」と交戦するアリババの下へと駆けつけた。依り代を倒した後にファナリス兵団と出会い、目が輝き左に編んでいた髪がブルンブルン回るほど喜んでいた。 : 白龍達との戦いでアリババが消えた後、彼の精神がどこに飛ばされたかの手掛かりを得るため「炎翼鉄鎖」で肉体への負担を酷使してでも再びユナンの元へ向かうが何も得られず、ユナンの力でバルバッドへ戻るとアリババはもう手遅れの状態になってしまっていた。 : 名前の由来は『アリババと40人の盗賊』に登場するアリババに仕える女奴隷のモルジアナから。イメージモデルはうさぎ。 : * 炎翼鉄鎖(アモール・セルセイラ) :: アモンの眷属器。その身に馴染んだ金属として奴隷時代に身に着けていた「大切な人々の恩義の積もった誇らしい品」である足枷をシンドリアの金工職人に加工してもらったもの。暗黒大陸で太陽の象徴として信仰されている「火の鳥」の模様が刻まれている。当初は蹴りに邪魔であるため鎖付きの腕飾りとしていたが、ユナンに教えを受けた後は足に付けている。 :: 長く伸ばした鎖を腕のように操って周囲の壁に突き刺し、反動を使って空中を移動することができる。さらに、敵に鎖を絡み付かせ高熱を発して焼き尽くす攻撃もできるが、この技は魔力を大量消費する上にモルジアナは元々魔力が少なく、使用すると魔力回復が追いつかない程に衰弱してしまうために乱発はできない。足に身に付けた後は鎖を巨大な足状にして炎を纏った蹴りを放つようになった。炎を鎖の周囲に留め、熱で気流を操ることで飛行も可能。 :: 白龍との戦いの後、アリババの生命活動が停止したことでその機能を失った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マギの登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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