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マクロファージ : ウィキペディア日本語版
マクロファージ

マクロファージ(Macrophage, MΦ)は白血球の1種。生体内をアメーバ様運動する遊走性食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす〔。とくに、外傷炎症の際に活発である〔。また抗原提示細胞でもある。免疫系の一部を担い、免疫機能の中心的役割を担っている。
名称は、ミクロファージ(小食細胞)に対する対語(マクロミクロ)として命名されたが、ミクロファージは後に様々な機能を持つリンパ球などとして再分類され、名称が死語化した。大食細胞大食胞組織球ともいう〔。
貪食細胞は、狭義にはマクロファージを意味する〔が、広義には食細胞を意味する。

== 起源 ==
マクロファージは血液中の白血球の5%を占める単球(単核白血球)から分化する。造血幹細胞から分化した単球は骨髄で成熟し、血流に入ると炎症の化学仲介に関わる。単球は約2日間血中に滞在した後、血管壁を通り抜けて組織内に入りマクロファージになる。組織に入ると、マクロファージは細胞内にリソソームを初めとした顆粒を増やし、消化酵素を蓄積する。マクロファージは分裂によっても増殖することができ、寿命は数ヶ月である。
進化上ではかなり早い段階から存在し、脊椎動物無脊椎動物を問わずほぼ全ての動物に存在している。B細胞等他の白血球はマクロファージから進化しており、血管や心臓を構成する細胞とも起源は同じである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マクロファージ」の詳細全文を読む



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