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マグマ溜まり : ウィキペディア日本語版
マグマ溜り[まぐまだまり]

マグマ溜り〔『学術用語集 地学編』の表記は「マグマだまり」、『地質学用語集』の表記は「マグマ溜まり」。〕(マグマだまり、、〔)とは、地殻内でマグマが蓄積されている部分である。ここにマグマがあるとき、マグマは高圧下にあり、その中でマグマは次第に分化していく。そして、このマグマが地上に現れるとき、それを噴火と呼び、主として火山にて見られる。
== 位置 ==
地下数十kmの深部で生成されたマグマは、高温液体であるため、周囲の固体岩石より比重が小さく、浮力によって徐々に上昇する。地下5kmから10km程度の場所まで来ると、周囲の固体岩石も深部ほど高圧を受けていないため、マグマと同程度の比重となり、マグマは浮力を失って滞留すると考えられている。
マグマ溜りは発見が難しいが、地表から1km~10km程度の深さに存在するものが現在は発見されている。地球科学的に考察すると、地表から10kmというのは非常に浅いものであり、これ以上の深さにも存在するが、いまだにマグマ溜まりが大きな穴なのか、それとも細かい割れ目にマグマが入り込んだようなものなのか、という点はまだわかっていない。マグマ溜まりの大きさは数km程度と考えられている。
マグマは結晶分化作用により、マグマ溜り内で分化し、体積に対する質量である比重が、次第にマグマ溜り周囲のそれよりも軽くなり、上昇する。このとき、周囲の岩石をマグマの変成する等して、岩脈を形成し上昇してくる。これを逆手に取ることによっても、マグマ溜りの位置は推測できる。また、地殻内部での密度は、岩体の違いにより、場所によって違うことから、マグマ溜りは上下方向に連なることも多い。
マグマは液体であるため、地震波の伝わる速度が地殻とは異なり、このことを応用して、地震学でマグマ溜りの分布図が作られている。この方法が、地震波トモグラフィーである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マグマ溜り」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Magma chamber 」があります。



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