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リュウゼツラン属(竜舌蘭、''Agave'')は、リュウゼツラン科の単子葉植物の分類群。100種以上が知られている。学名 ''Agave'' はカール・フォン・リンネがギリシャ神話のアガウエーから名付けたもので、メキシコではマゲイ()とも呼ばれている〔García-Mendoza, A. J. (2012). México, país de magueyes. ''La Jornada'', Artículo sobre los distintos tipos de magueyes o mezcales o agaves 〕〔メキシコではリュウゼツランをナワトル語で「metl」、サポテク語で「doba」、オトミ族は「uadá」、タラスコ族は「akamba」、他にも「pita」、「cabuya」、「fique」、「mezcal」と地域・種族により様々な名称で呼ばれていたが、スペイン人がカリブ海の島で使われていた名称「マゲイ (maguey)」を持ち込み、今では広くマゲイやアガベが使われている。〕。リュウゼツラン属では208の種が知られている。 メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生するほか、食用・繊維作物、あるいは観葉植物として広く栽培されている。和名に「蘭」とあるが、ラン科 (Orchidaceae) に近い植物ではない。また形状がアフリカ原産のアロエに似ているが、アロエはツルボラン科の植物である。 日本ではリュウゼツラン、アガベと両方で呼ばれる事が多いが、趣味家にとってリュウゼツランとはあくまで1つの品種の事を指すので、総称としてはアガベと呼ばれる。 == 性質 == 先が鋭く尖り、縁にトゲを持つ厚い多肉質の葉からなる大きなロゼットを形成する。茎は大半の種では短く太いため、根から直に葉が生えているようにも見える。 気候や土壌にもよるが一般に成長は遅く、花を咲かせるまでに数十年を要するものも多い。あまりの成長の遅さに、100年(1世紀)に一度開花すると誤認されたことから、英語で“century plant”(センチュリー・プラント、「世紀の植物」)という別名がある〔〔京都新聞(Web)2015年08月07日 18時53分〕。 花はロゼットの中心から「マスト」と呼ばれる背の高い花茎が伸び、その先に短い筒状のものがたくさんつく。ごく少数の例外を除いて、基本的には開花・結実後に植物は枯れる一回結実性(一稔性植物)である〔日本において結実しなかった為か、何度も花を咲かせる例が報告されている。 「リュウゼツラン…二十数年ぶりに花」 読売新聞、2012年8月20日付〕。種子による繁殖以外にも、球芽を形成したり、茎の根元から蘖(ひこばえ)を密生することによって、新しい個体を増殖する。 ある種のリュウゼツランの汁に触れると皮膚がかぶれることがあり、症状は1〜2週間ほど続く。外見上治癒した後も1年間ほどは痒みが再発することがある。しかし乾燥したリュウゼツランの葉であれば、素手で扱ってもこれらの症状はほとんど現れない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リュウゼツラン属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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