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マスターデータ管理 : ウィキペディア日本語版
MDM[えむ でぃー えむ]
MDM(エム・ディー・エム)は、Master Data Managementの略で、日本語ではマスターデータ管理と言われる、情報システムを稼働させる根幹となるマスターデータの管理を行うための手法またはそれを実現するソフトウェア製品である。
スマートフォン等の携帯端末管理であるMobile Device Managementを意味することもある。

== 背景と意義 ==
マスターデータとして扱われる主な情報は、顧客情報、商品情報などであり、これらは事業経営において非常に重要な意味を持つにもかかわらず、企業内では、それらが多種多様なシステムに重複して散在し、整合性や品質が保たれていないケースが発生している。また、マスターデータの量は年々増加し、変化もより頻繁になる中、複数のシステムでそれぞれマスターデータを管理していてはデータの不一致・不整合は拡大し、マスターデータの品質の低下は、余分なコスト発生・機会損失・顧客満足度の低下の原因ともなる。MDMは、このようなマスターデータ複雑化の根本的原因に取り組み、複数の業務システムをまたがる広い視野で管理対象に関する統一的な視点を提供することが目的である。
MDM は、メインフレーム時代からの情報システムの古い課題であり、従来はシステム開発の度にそのアプリケーションにおいて整合性をとり品質を保つ仕組みを実装してきた。昨今、情報システムにおけるパッケージソフトウェアの適用が顕著となり、アプリケーション側でのマスターデータ管理が困難になってきたことから、MDMを行うためのパッケージソフトウェア製品も開発されてきた。
以下で行う MDM の説明は、主にコンピュータ上で管理されるマスターデータを中心に記述するが、MDM やマスターデータの広義な概念としては、コンピュータで管理されるデータだけとは限らない。極端な話、個人のノートや手帳に、手書きで書いた顧客情報でもマスターデータであり、MDM の対象である。そういった意味では、保存方法や規模こそ違えど、MDM の考え方は昔から存在していたと言える。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「MDM」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Master data management 」があります。



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