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マソラ本文[まそらほんもん]
マソラ本文(マソラほんもん、)とは、ユダヤ教社会に伝承されてきたヘブライ語聖書のテキストをいう。ユダヤ教の成立以後にそれぞれの時代ごとにソーフェリーム、タンナイーム、アモライーム、マソラ学者などと呼ばれる宗教的指導者であり宗教学者でもあるグループがさまざまな編集を加えたものである。ヘブライ語のマソラ (מסורה) とは伝統の伝達のことを示す語である。 ==評価== ユダヤ教では、古くなり使えなくなった写本は必ずゲニザ(:en:Genizah)に収容され、その後手続きを踏んで廃棄される(焼かれる)ため、古い時代の写本は存在しない。しかしながらその写本は「決して記憶に頼って書いてはならず、必ず元となる写本を見てから書かなければいけない。」といったことを初めとするユダヤ教で定められた非常に多くの厳格なルールに則って作成されているために、古い時代の本文をよく保存していると考えられている。そのことは死海文書等に残されている古い時期の写本と内容を照合してもほとんど内容が変わっていないことからも確認できる。そのため、現在伝わっているヘブライ語聖書のテキストの中では最も原型をよく伝えていると考えられている。そのため現在ヘブライ語聖書の学術的な校訂本を作成するときは基本的にこのマソラ本文をもとにしている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マソラ本文」の詳細全文を読む
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