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マタニティマークとは妊産婦を表す日本のピクトグラムのこと。特に妊産婦自らが身に付け、妊産婦の存在を喚起するためのマークを指す。外見からは判別し難い妊娠初期の妊産婦に対する理解を得ることを主眼としている。 マタニティマークは上記の趣旨に沿ってデザインされたものに対する総称である。 ==由来== 日本の公共交通機関における優先席制度は1973年に国鉄で始まった「シルバーシート」が最初であるが、これに倣って導入した私鉄や公営交通も含め、当初は「老人あるいは身体障害者の優先座席」として運用されていた。 しかし、1990年代に入るとシルバーシートは高齢者のみを優遇するかの印象を与えており、本来の優先席の意義を損なうとの指摘がされると共に、ヨーロッパでは公共交通機関の優先席について高齢者に限定することはなく、優先席には「乳幼児同伴者」「妊産婦」「高齢者」「身体障害者」のピクトグラムが掲示されているとの事例が紹介された。 その後、1997年にJR東日本はシルバーシートを「優先席」に改称するとともに、席を譲るべき対象者として「乳幼児同伴者」「妊産婦」「高齢者」「身体障害者」を明示。また、それに合わせたピクトグラムの掲示を実施した。これに追随する形で他の多くの交通事業者も優先席の運用方法を改め、公共交通機関における妊産婦への配慮が一般化した。 しかし、妊娠初期は外見上妊産婦であることが判別し難く、周囲の理解を得られ難いという声があがり、1999年にフリーライターの村松純子が妊娠初期に妊産婦であることをアピールするためのマークとして「」を発表。妊娠初期の妊産婦に対する配慮の必要性が知られる契機となり、以後、民間団体や自治体により様々なマタニティマークが作成されることとなる。 一方で、取組みを行う地域・団体によって異なるデザインのマタニティマークが存在し、全国的な認知度が上がらないため、統一したデザインの策定を求める声が上がるようになる。 これを受けて2006年に厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課が事務局を務める「健やか親子21」推進検討会においてマタニティマークのデザインが公募により決定された。内容はピンクのハート型の地に母子のイラストが描かれ、「おなかに赤ちゃんがいます」の一文を添えたもので、当該デザインは民間、地方公共団体等に幅広く活用できるように著作権が厚生労働省に帰属しているとともに、営利目的の使用を禁じている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マタニティマーク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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