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マッジョーレ門 : ウィキペディア日本語版
マッジョーレ門[まっじょーれもん]

マッジョーレ門()は、イタリア ローマ古代ローマ時代の城壁であるアウレリアヌス城壁に設けられた城門である。この門は、プラエネスティーナ街道ラビカナ街道を通過させるために造られた門であったため、古代ローマ時代にはプラエネスティーナ門()と呼ばれていた。
プラエネスティーナ門(現 マッジョーレ門)の起源は、52年に第4代皇帝クラウディウスクラウディア水道新アニオ水道を完成させたとき、街道を横断するため造ったアーチ橋である。”自然を制覇して水道を建造した”皇帝の勝利を記念した凱旋門として、真っ白なトラバーチン(大理石の一種)で造られている。
その後、3世紀にアウレリアヌス城壁を築くとき、すでに存在したローマ水道の水道橋の構造物を最大限利用したため、この凱旋門も壁に組み込まれ「城門」となってしまったものである。
405年には西ローマ帝国初代皇帝ホノリウスが見張り台を追加し、その基礎部分の痕跡は現在も残っている。
現在、この門がマッジョーレ門と呼ばれているのは1.4km離れたサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に向かう通りがこの門からまっすぐに大聖堂まで延びているからである。
== 碑文 ==
門には、クラウディウス帝、ウェスパシアヌス帝、ティトゥス帝の功績を称える碑文が刻まれている。
:TI. CLAUDIUS DRUSI F. CAISAR AUGUSTUS GERMANICUS PONTIF. MAXIM., / TRIBUNICIA POTESTATE XII, COS. V, IMPERATOR XXVII, PATER PATRIAE, / AQUAS CLAUDIAM EX FONTIBUS, QUI VOCABANTUR CAERULEUS ET CURTIUS A MILLIARIO XXXXV, / ITEM ANIENEM NOVAM A MILLIARIO LXII SUA IMPENSA IN URBEM PERDUCENDAS CURAVIT.
:(日本語意訳)クラウディウス帝(ティベリウス・クラウディウス・ドルスス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス) 最高神祇官 / 護民官12回 執政官5回 インペラトル27回 国家の父 / 45マイル地点のカエルレウスとクルティウスと呼ばれている泉からクラウディア水道を / さらに62マイル地点より新アニオ水道を造りローマに贈った
:IMP. CAESAR VESPASIANUS AUGUST. PONTIF. MAX. TRIB. POT. II IMP. VI COS. III DESIG.(nauts) IIII P. P. / AQUAS CURTIAM ET CAERULEAM PERDUCTAS A DIVO CLAUDIO ET POSTEA INTERMISSAS DILAPSASQUE / PER ANNOS NOVEM SUA IMPENSA URBI RESTITUIT.
:(日本語意訳)ウェスパシアヌス帝(カエサル・ウェスパシアヌス・アウグストゥス)最高神祇官 護民官2回 インペラトル6回 執政官3回 翌年執政官4回 国家の父 / クルティウスとカエルレウスの泉から神君クラウディウスが引いた水道が断水したものを復旧した / (断水した期間は)9年間で(復旧工事費用はウェスパシアヌス帝)自身が費用を負担した
:IMP. T. CAESAR DIVI F. VESPASIANUS AUGUSTUS PONTIFEX MAXIMUS TRIBUNIC. / POTESTATE X IMPERATOR XVII PATER PATRIAE CENSOR COS. VIII / AQUAS CURTIAM ET CAERULEAM PERDUCTAS A DIVO CLAUDIO ET POSTEA / A DIVO VESPASIANO PATRE SUO URBI RESTITUTAS CUM A CAPITE AQUARUM A SOLO VETUSTATE DILAPSAE ESSENT NOVA FORMA REDUCENDAS SUA IMPENSA CURAVIT.
:(日本語意訳)ティトゥス帝(カエサル・神君ウェスパシアヌスの子・アウグストゥス)最高神祇官 / 護民官10回 インペラトール 17回 国家の父 ケンソル8回 / クルティウスとカエルレウスの泉から神君クラウディウスとが引いた水道 / 後継者であり父である神君ウェスパシアヌスが復旧した水道が使えなくなったため、水源から新たに自らの費用を負担し造りなおした

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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