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マッチ(、燐寸)は細く短い軸の先端に、発火性のある混合物(頭薬)をつけた、火をつけるための道具である。 == 概要 == 木や紙などでできた細く短い軸の先端に、発火性のある混合物(頭薬)をつけた形状をしている。リンの燃えやすい性質を利用している。19世紀半ばには側面に赤燐を使用し、発火部の頭薬に塩素酸カリウムを用い、頭薬を側薬(横薬とも)にこすりつけないと発火しない安全マッチが登場した。 発火点は約150度。マッチは一度濡れると頭薬の塩素酸カリウムが溶け出てしまうために、それを乾かしたとしても使えなくなってしまう〔 管野浩編 『雑学おもしろ事典』 p.356 日東書院 1991年〕。そのため、防水マッチが考案されている。 現在日本で見られるマッチは、通常軸が木製で箱に収まっているものが一般的である。軸木にはポプラ、シナノキ、サワグルミ、エゾマツ、トドマツなどが使われるが、現在日本で製造されているマッチの軸木は殆どが中国やスウェーデンからの輸入品である。箱の大きさは携帯向けの小箱から、卓上用の大箱まで様々なものがある。また、軸が厚紙製で、折り畳んだ表紙に綴じられているブックマッチもある(木製のものと異なり、擦り付けて発火させる事は出来ない。軸を根元からちぎり取り、カバーに頭を挟んで、引き抜くように擦る)。 かつてはあらゆる着火に用いられたが、現在ではコンロやストーブなどの火を使う製品にはほぼもれなく着火装置が付き、タバコの着火用としてもライターが普及、さらに喫煙率の低下もあって、マッチの需要は大きく低下している。実際の用途としては、仏壇のある家庭でロウソクの着火用や、学校などで理科の授業にアルコールランプなどを点火するためというのが多い。なお喫煙器具の一種であるパイプは炎が横に噴き出る専用のライターもあるが流通が限定されるため、マッチが利用されている。 かつてはどこの家にもマッチがあったことから、大きさの比較対象として、マッチを被写体の横に並べて写真を撮影することは現在でも見られる。 マッチ箱自体に広告を印刷することが可能であるため、安価なライターが普及した現在でも、飲食店や宿泊施設等では自店の連絡先等を入れたマッチ(小箱のもの、またはブックマッチが多い)を、サービスで客に配ることが多い。このような様々なマッチ箱を収集の対象とする者もいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マッチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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