翻訳と辞書
Words near each other
・ マッチョ☆パンプ
・ マッチョイズム
・ マッチョドラゴン
・ マッチョマン
・ マッチョ・ドラゴン
・ マッチョ・パンプ
・ マッチレス
・ マッチレス・アンプ
・ マッチレース
・ マッチロック
マッチロック式
・ マッチロック銃
・ マッチング
・ マッチング (グラフ理論)
・ マッチング (無線工学)
・ マッチングッド
・ マッチングパズル
・ マッチング・モウル
・ マッチング・モール
・ マッチング・ラブ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

マッチロック式 : ウィキペディア日本語版
火縄銃[ひなわじゅう]

火縄銃(ひなわじゅう、)は、初期の火器(火砲)の形態のひとつで、黒色火薬を使用し、前装式滑腔銃身マスケット銃の内で、マッチロック式(火縄式)と分類される点火方式のものをさす。通常、日本では小型のものを鉄砲、大型のものは大筒と称する。
マッチロック式は、板バネ仕掛けに火の付いた火縄を挟んでおき、発射時に引き金を引くと仕掛けが作動して、火縄が発射薬に接して点火する構造である〔歴史を動かした兵器・武器の凄い話 (KAWADE夢文庫)132頁〕。(詳細は#射法参照)
火縄銃は、15世紀前半にヨーロッパで発明され、特にドイツにおいて発展した。最古の記録は1411年オーストリア写本「Codex Vindobona 3069」にZ字型のサーペンタインロック式が見られる〔Early Firearms: 1300-1800 (Shire Library) p.6〕 。また1430年代に描かれたサーペンタインの金具の図が残っている〔HANDGONNES AND MATCHLOCK 〕。
現代の日本では銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)の規制対象となっており、骨董品として所有するにしても登録が必要である。
== 概説 ==

それ以前の銃器は、火種(火縄など)を手で押し付ける方式(タッチホール式)であった(の「突火槍」、の「火竜槍」、モンゴル帝国及びモンゴルに支配された現ロシア中近東の「マドファ」など)ことから、扱いが難しく命中精度も低かった。この欠点を補うため、ドイツで火縄をS字型金具(サーペンタイン)ではさんで操作するサーペンタインロック式が考案され、さらに銃床など構造面の整備が進み火縄銃が完成した。最初期の火縄銃はそれまでのタッチホール式の筒に単純なS字型金具をつけただけの原始的なものであった。しかし15世紀半ばにはシア・ロック式(sear lock)とスナッピング式が発明され、ヨーロッパではシア・ロック式が主流になり、日本にはスナッピング式が伝わりさらに独自に改良された。火縄銃の最古の分解図(1475年)はシア・ロック式である〔。
火縄銃の呼称ハックバス(独)アーキバス(英)アルケブス(西)は、はじめタッチホール式に反動を吸収するフックをつけたものを指したが後に火縄銃の意味になる、またマスケットという呼称は初出の1499年〔roger pauly "firearms" p.30 〕には重量級の火縄銃を指したが後にありとあらゆる銃に使われる呼称になった。日本では1543年天文12年)に種子島鉄砲伝来したことから、種子島銃あるいは単に種子島と呼ばれた〔後述、但し厳密にはすべての火縄銃を「種子島」と云わず、比較的に太く短いものをさすことが多い。〕〔伝来の時期や経路についても諸説あり詳しくは鉄砲伝来参照。〕
マッチロック式は命中精度と射程距離の向上など銃の性能を大きく向上させた。その一方で、火種・火縄を常に持ち歩く携帯性の悪さ、夜戦で敵にこちらの位置を教えることになる、構造上時間のかかる先込め式しか利用できない、雨天に弱い等、改善すべき点はまだ多かった。ヨーロッパではこれらを緩和し命中精度と操作性を悪化させた、回転する鋼輪(ホイール)に黄鉄鉱片を擦り付けて着火する方式(鋼輪式ホイールロック式)や、燧石火打ち石:フリント)を鉄片にぶつけて着火する方式(フリントロック式)が開発された。
博物館の中の火縄銃と、現代のライフルなどを比較すると、グリップ付近の形状が大きく異なる。そのため、現代のいわゆるライフル銃のように台尻を肩に当てて、脇を締めて発射することはできず、を番えるように肘を外に張って射撃するスタイルで使用されていた(但しヨーロッパの火縄銃は、クロスボウの影響を受けた肩当ストック型のものの方が多く短床型の方が少数派)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「火縄銃」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tanegashima (Japanese matchlock) 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.