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マデイラ諸島 : ウィキペディア日本語版
マデイラ諸島[までいらしょとう]

マデイラ諸島()は、北大西洋上のマカロネシアに位置するポルトガル領の諸島である。ポルトガルの首都リスボンから見て南西に約1000 kmの北緯32度22分20秒から北緯33度7分50秒、西経16度16分30秒から西経17度16分39秒に位置する。緯度としてはモロッコカサブランカと同じぐらいである。政治的主体としての名称はマデイラ自治地域()。
同諸島の主島であるマデイラ島についても本項で記述する。
== 歴史 ==
最初に発見したのはフェニキア人とされ、古代ローマ時代からその存在を知られていたが1419年、ポルトガル船がポルト・サントに漂着し、翌年ポルトガルから植民が行われた。一時期サトウキビ栽培が黒人奴隷の移入によって行われた。
また、アントニオ・サラザール政権下をはじめ、ポルトガル政府の流刑地でもあった。1974年カーネーション革命で独裁体制(エスタド・ノヴォ)が倒れ左右の政治勢力の争いが始まると、右派民兵組織のマデイラ諸島解放戦線(Frente de Libertação do Arquipélago da Madeira、FLAMA)が登場し、テロ活動を行ったが、ポルトガルの民主化とその後の自治地域設定により、解消へ向かった。
現在、ポルトガルの自治州となっており、マデイラ・ワインを産することでも知られる。無人島は鳥の保護区となっている。オーストリア=ハンガリー帝国最後のオーストリア皇帝およびハンガリー王であったカール1世(Karl I)は退位後、この島で亡命生活を送り、肺炎で死去した。国際的に活躍しているデザイナーのファティマ・ロペス、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウドの出身地としても知られている。また、同州の主席は1978年よりアルベルト・ジョアン・ジャルディンが務めているが、彼はマデイラ諸島の独立を促す発言をたびたび行い、ポルトガル本土から警戒されている。
なお、マデイラ島の照葉樹林1999年にユネスコの世界遺産自然遺産)に登録された。
また、ロバート・ゴダード(Robert Goddard)の小説『千尋の闇』(ちいろのやみ、Past Caring 1986年)の舞台にもなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マデイラ諸島」の詳細全文を読む



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