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マトウダイ
マトウダイ(馬頭鯛、学名:''Zeus faber'')は、マトウダイ目マトウダイ科に属する魚類の1種。口が前に伸びて馬面になる〔舟屋の里老人クラブ連絡会、『伊根浦の年寄りたちが伝える海辺の方言』p62、2003年、あまのはしだて出版、ISBN 4-900783-34-X〕が、体側面に弓道の的のような特徴的な黒色斑をもち、マトダイ(的鯛)などとも呼ばれる〔。 == 名称 == 地方名に、カガミダイ(福島県、千葉県)、ハツバ(千葉県小湊)、カネタタキ(新潟県、愛媛県宇和島市)、クルマダイ(新潟県、富山県、石川県、福井県)、モンダイ(石川県能登町宇出津)、バト(福井県)、バトウ(京都府与謝郡、島根県)、ツキノワ(鳥取県)、オオバ(山口県萩市)、ホンマト(愛知県豊橋市)、マトウオ(和歌山県太地)、マトハギ(和歌山県串本)、マトウ(兵庫県)、ワシノイオ(福岡県)などがある〔澁澤敬三、『日本魚名集覽 第二部』、p349、1944年、東京、生活社〕。 漢名は「海魴」、別名に遠東海魴、日本的鯛、月亮魚などがあり、英語のdoryに基づく多利魚という言い方もある。 本種は英語で「John dory」と呼ばれるがその起源ははっきりわかっておらず、フランス語の「jaune d'orée(黄色い辺縁をもつもの)」など、由来については諸説ある〔『海の動物百科3 魚類II』 pp.122-123〕。一方、ドイツ語(Petersfisch)・フランス語(Saint-Pierre)・スペイン語(pez de San Pedro)など他の複数の言語では、キリスト教における十二使徒の一人、聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれる〔。聖ペトロは貢物のお金をマトウダイの口から取り出したとする伝承があり、本種の黒色斑はこのときにつけられた聖ペトロの指紋に見立てられている〔。また、英語でも的に見立てた「target perch」という別名もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マトウダイ」の詳細全文を読む
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