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マドセン機関銃[まどせんきかんじゅう]
マドセン機関銃とはユリアス・J・ラスムッセンとテオドア・ショービューによって開発された軽機関銃である。彼らはこれを、デンマーク軍事担当大臣ヴィルヘルム・ヘルマン・オルフ・マドセン将軍に採用するよう働きかけ、1902年にデンマーク陸軍に採用された。本銃は本当に軽機関銃と呼べる最初期の量産兵器のひとつであり、世界の34ヶ国に広まった。また80年以上に渡って、世界中の様々な紛争において広汎に戦闘に投入された〔Kokalis, Peter. Weapons Tests And Evaluations: The Best Of Soldier Of Fortune. Paladin Press. 2001. pp15?16.〕。マドセン軽機関銃はCompagnie Madsen A/S社(後Dansk Rekyl Riffel Syndikat A/S、さらにDansk Industri Syndikat A/Sに改名)によって生産された。 == 設計の概要 ==
マドセン軽機関銃は他の分隊火器に用いられない、珍しくてより精巧な作動機構を持っている。本銃は、反動利用の閉鎖システムと、ヒンジ様のボルトを融合した機構を使用する。これはピーボディ・マルティニー小銃のレバーアクション式薬室閉鎖装置にならった構造であった〔。この反動利用方式はショートリコイルとロングリコイルを混用した機構を採用している。実包の発射後、最初の反動の衝撃は銃身、バレルエクステンション、ボルトを後方へ駆動させる。ボルト右側面に設けられたピンが、機関部右側面に装備された作動用カムプレートの溝に沿って後退する。12.7mmの移動の後、ボルトはカムにより上方へ上げられ、遊底から解放される。これは反動利用のうち、ショートリコイルの部分に相当する。銃身およびバレルエクステンションは、薬莢および弾頭の全長をわずかに超える点まで、後方への駆動を続ける。これは反動利用のうちロングリコイルの部分に相当し、本銃の低い発射速度の原因となっている。 ブリーチが露出した後、銃身下部に装着されていた、変わった形のレバー様をしたエキストラクター兼エジェクターが後方へと回転する。これは空薬莢を抽出し、機関部底部を通して排莢する。それからボルトの作動カムは、ボルトに下側のピボットへ面するよう圧迫し、ボルト左側面の弾薬供給溝と薬室が一列になるよう並べる。ボルトと銃身が前進して元へと戻る間、バレルエクステンションに装備された給弾レバーは前方へと回転し、新しい弾薬を装填する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マドセン機関銃」の詳細全文を読む
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