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マハーヴィーラ(サンスクリット語:Mahāvīra、महावीर、「偉大な勇者」、漢訳仏典では「大雄(大勇)」)は、ジャイナ教の開祖である。 出家以前の名はヴァルダマーナ(サンスクリット語:Vardhamāna、वर्धमान、原義は「栄える者」)であった。クシャトリヤ出身。仏教を開いたガウタマ・シッダールタと同時代の人〔仏典では、マハーヴィーラは釈迦よりも20歳若いとしている。2人の活躍した地方は比較的近距離だが、両者は会っていない。エリアーデ(2000)。〕であり、生存年代には異説も多い(後述「生没年について」)が、一説によれば紀元前549年生まれ、紀元前477年死没とされている。 古代インドの自由思想家であり、仏教の立場からは「六師外道」のひとり、という位置づけになる。 == マハーヴィーラの生涯 == === 誕生 === マハーヴィーラは、十六大国時代のマガダ国(現ビハール州)のヴァイシャーリー〔商業的、経済的にきわめて繁栄した地であり、紀元前6世紀に世界でも最も古く貴族による共和政治がおこなわれたという土地柄であった。〕の一隅クンダプラに、クシャトリヤ(武士階級)に属する豪族の子として生まれた。父親は高貴な氏族の族長シッダールタSiddartha、母親はヴァイシャーリー王の妹トゥリシャラーTrisalaであった。両親ともジャイナ教の前身にあたるニガンタ派〔サンスクリット語ではニルグランタ派。「束縛を離れた者」の意。〕に帰依していた。ナータ族(パーリ語。サンスクリット語ではジュニャートリ族)の出身であることからナータプッタ(「ナータ族の子」)とも呼ばれた。 ただし、伝説では、その出生は「救世主の誕生」という枠組みのなかに位置づけられる〔エリアーデ(2000)〕。最後の救世主となるべき彼は、地上にくだり、パーサ(パールシュヴァ)によるニガンタ派の教えとその創設による共同体の道徳的完全さを復興しようと決意する。彼は、あるバラモンの妻デヴァーナンダDevanandaの子宮のなかに化身するが、神々は将来の救世主たるにふさわしい人物として天上の聖なる乳に彼を浸し、救世主はクシャトリヤの家に生まれなければならないとして胎児をマガダ国の王女である母親の体内へ移送する。偉大な人物の到来を予告する14とも16ともいわれる一連の夢によって、2人の母は、救世主・転輪聖王の誕生を告げられる。そして、ブッダやザラスシュトラにおけるのと同様、生誕のその夜空に巨大な光が輝いたのである。それは、チャイトラ白月13日のこととされ、グレゴリウス暦では4月12日に相当するとされている。 この子はヴァルダマーナ(「栄える者」)という名を授かる。その誕生日は、マハヴィール・ジャヤンティ(Mahavir Jayanti)と呼ばれ、世界中のジャイナ教徒のなかで最も重要な宗教上の休日として祝われる。この休日は、祈り、装飾、パレードおよび祭典で有名である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マハーヴィーラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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