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マフラ国立宮殿[まふらこくりつきゅうでん]
マフラ国立宮殿(まふらこくりつきゅうでん、ポルトガル語: Palácio Nacional de Mafra)は、ポルトガル西岸部の都市、マフラに位置するバロック建築の宮殿の名称。フランシスコ会の修道院としても機能する建物は、嘗てポルトガルにおいてジョアン5世が国王として君臨していた18世紀に、彼の妻であるマリア・アナがもしも王位の次代を継ぐことになる子孫をもうけることができたならば、修道院を作るとする誓約の結果として建設されたものである。その後1711年に王女となる娘のバルバラを授かり、王を宮殿の建築へと向かわせた。 宮殿はポルトガルで最も豪華なバロック建築の一つに数えられる。建物はバシリカで占める中央部の中心線から左右対称に建てられ、正面ファサードから2つの大きな塔まで長く続いている。修道院そのものの組織は正面ファサードの背後に位置している。また建物は4万冊の珍奇な図書を収容する大きな図書館を含むほか、彫刻学校の場として機能している。内部バシリカは複数のイタリア製の像と、6つのパイプオルガン、そして92個の鐘で構成されるカリヨンで彩られている。 == 建設 == 宮殿の建設は1717年11月17日に始まり、当初は13人のフランシスコ会托鉢修道士が活動できる修道院のみを建設するという小さな計画であったが、当時植民地であったブラジルからリスボンへ金が到着し始めると、ジョアン5世国王と彼の建築家でありイタリアで建築の勉強をしたヨハン・フリードリヒ・ルートヴィヒが建設の計画を変更し、当初計画されていた修道院に加えてそれを覆う豪華な宮殿様式の建物を建設すると発表した。建設は13年もの歳月を要し、国全体から計52000人に及ぶ労働者を動員した。最終的に建物はフランス、フランドル、イタリアから持ち出されたパイプオルガンと2つのカリヨンを含む異国情緒的な木々と数え切れないほどの芸術の数々、大理石で美しく飾られた風格ある宮殿建築や4万冊の蔵書を誇る図書館に加えて、330人の托鉢修道士を収容可能な修道院となった。修道院は国王の生誕41周年記念に当たる1730年10月22日に開所式が行われ、8日間にも及ぶ祝祭の催しが開かれた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マフラ国立宮殿」の詳細全文を読む
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