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マリア・テレサ・リーフ : ウィキペディア日本語版 | マリア・テレサ礁
マリア・テレサ礁()は、南太平洋、ニュージーランドとトゥアモトゥ諸島(フランス領)の間に存在したとされる礁(島)。幻島のひとつとされる。フランス語では、タボル島、タボル礁()と呼ばれることもある。 == 報告 ==
マリア・テレサ礁は、1843年11月16日にマサチューセッツ州ニューベッドフォードの捕鯨船「マリア・テレサ号」(マリア・テレジアにちなむ)の船長、アサフ・P・テイバー(Asaph P. Taber〔綴りは、Taborではない。〕)によって報告された。この時の報告では、に位置していたとされたが、後にとされた。しかし、1957年に行われた調査で存在は確認されず、1983年に礁の位置は、であると再計算された。この位置は、元々報告されていた位置から1,000km以上東の位置であり、結局この周辺にマリア・テレサ礁に相当する礁は発見されなかった。この結果、マリア・テレサ礁の存在は大変疑わしいものとなった。 1966年にアマチュア無線雑誌の「CQ Amateur Radio」では、マリア・テレサ礁から無線を送ったというドン・ミラー(Don Miller)の記事と写真を掲載した。しかしながら、後にこの記事はデマであると証明された。ニュージーランド海軍の艦艇・HMNZS Tuiは、1970年代にマリア・テレサ礁の存在するとされた海域の大規模な探索を行ったが、島はおろか浅瀬すら発見できなかった。また、この海域の水深は、2734ファゾム(5000メートル)もあるとされた。この海域には、マリア・テレサ礁以外にも、エルネスト・ルグヴェ岩礁()、ワチュセット礁()、ジュピター礁()といった存在しない礁が複数報告されている。これらの礁は、おそらくマリア・テレサ礁の存在に触発されたと推定される。21世紀においてもいくつかの海図や海図出版社は、この南太平洋の存在しない複数の礁を海図上に掲載し続けている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリア・テレサ礁」の詳細全文を読む
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