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『マリオペイント』(''Mario Paint'')は、1992年7月14日に任天堂より発売されたスーパーファミコン用コンピュータゲームである。スーパーファミコンマウスとスーパーファミコンマウスパッドが同梱されており、スーパーファミコン初のマウス専用ソフトである。 == 概要 == マウスを使ってお絵描き、アニメーション作成などが楽しめる。 マリオペイントの発売当時はパソコンの主な使用目的はゲームかホビー、ビジネス用途であり、家庭にはグラフィック描画能力に優れたパソコンがほとんど普及していなかった。当時まともなグラフィック表示ができるパソコンの中では現実的に個人が購入できる唯一ともいえる存在だったMacintoshは、カラー表示環境を整えるには「Macを買う値段で自動車が買える」と言われるほど高価であった。また、商業用グラフィック制作に用いられるような高度な機能を備えたワークステーション(例:Amiga, シリコングラフィックス等)はGUIによる操作が可能で、フルカラーの美麗な画像を出力できたが、以外は法人向けを前提にシステム全体で数百万円以上の価格で販売されていたため、個人所有は不可能であった。従って、発売当時はコンピュータにより構築されるCG制作システムは大人が業務で共同利用するものであるという認識が一般的であり、子供が遊び半分でCG制作を行う事を前提としたソフトはMacintoshの「キッドピクス」(1991年発売)くらいしかなかった。 マリオペイントには色鉛筆やクレヨンやスプレーや塗りつぶしなど「2次元のキャンバスに絵を描く」という意味で必要最低限の機能しか搭載されておらず、業務用のCG制作システムとは比べ物にならない程に貧弱であった。しかし、一般家庭において購入できる価格で2DのCG制作に関わる一連の作業が体験できるシステムを構築して発売した点においては非常に画期的であった。絵を描く作業と関連させてパソコンで用いられてきた「マウス」という入力デバイスを家庭用に発売した点においても先見の明があったといえる。 1992年の発売当時から既に本格的なグラフィックソフトウェアには性能、機能の多様性において太刀打ちできるソフトでは無かった。しかし、ゲーム機という手頃なプラットフォームを前提に一般家庭で購入可能な価格で販売され、子供でも遊び感覚でCG作画を楽しむことができるソフトウェアとしては唯一の存在であった。マリオペイントのユーザーインターフェースはかなり完成されており、発売から17年後の2009年にニンテンドーDS向けに発売されたメイドイン俺においてもゲーム制作モードでマリオペイントと同様のユーザーインターフェースが採用された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリオペイント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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