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マリーシア
マリーシア()とは、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味するブラジル発祥の言葉である。サッカーの試合時におけるさまざまな駆け引きを指す言葉でもあるが、国によってその解釈は異なっている。イタリア語では「マリッツィア(Malizia)」と呼ばれる〔戸塚 2009、20頁〕。 == 概要 == ブラジルにおいて「マリーシア」の思想は社会全体に行き渡っている〔沢田 2002、118頁〕。男女関係における駆け引き〔下田、マリーニョ 2010、33頁〕や、スピード違反の取り締まりにあった際に賄賂を贈って見逃してもらおうとする行為〔などが、それに該当する。 サッカーにおいても用いられるが、これはブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州に限定されているとも言われる〔。サッカーにおける「マリーシア」には「機転が気く〔」「知性〔」という意味がある。本来、「駆引きを行い試合を優位に運ぶ」行為を指し、「ルールの裏をかく」といった反スポーツ的な意味合いはない〔沢田 2002、119頁〕。相手の心理状態を読んで奇襲をかけたり、相手の油断や混乱に乗じて意外性のあるプレーを行う、日本語に直訳すると「したたかさ」に近い意味合いを持ち、「マリーシアが足りない」という言葉は選手の未熟さや経験不足を指す言葉として用いられている〔。 ブラジルでは、こうした知性や知恵といった範疇を超えて相手を意図的に傷つけるような汚いプレーを「マランダラージ」()と呼んでいる〔戸塚 2009、109頁〕。また、相手に対する露骨な時間稼ぎなどの行為については更に細分化し、「カチンバ」〔や「セラ」と呼んでいる〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マリーシア」の詳細全文を読む
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