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マルペーッサ()は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してマルペッサとも表記される。エウエーノスの娘で、メッセーネーの英雄イーダースの妻、クレオパトラーの母。クレオパトラーはメレアグロスの妻となった〔『イーリアス』9巻。アポロドーロス、1巻7・8、8・2。〕。 父エウエーノスは、マルペーッサの求婚者を戦車競走で負かした後に殺していた。しかしイーダースがマルペーッサに恋をし、海神ポセイドーンから有翼の戦車を借りて彼女を連れ去った。エウエーノスは戦車を駆って追いかけたが出来ず、絶望して馬を殺し、川に身を投げた。 ところが2人がメッセーネーに来たとき、イーダースと同じくマルペーッサに恋していたアポローンが彼女を奪った。イーダースから引き離された彼女はカワセミ(アルキュオン)のように泣いた〔『イーイアス』9巻。〕。イーダースはアポローンに挑み、両者はマルペーッサをめぐって争った。このためゼウスが仲裁に入り、マルペーッサにどちらを夫とするかを選ばせた。マルペーッサは自分が年老いたとき、不死のアポローンに捨てられることを恐れ、イーダースを夫に選んだ〔アポロドーロス、1巻7・8~7・9。〕。 2人の間には1女クレオパトラーが生まれ、2人はマルペーッサがアポローンにさらわれたときのことにちなんでアルキュオネーというあだ名で呼んだ〔『イーリアス』9巻。〕。後にマルペーッサはイーダースが死んだとき、自らも夫の後を追って死んだ〔パウサニアス、4巻2・7。〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マルペーッサ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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