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マレンマ・シープドッグ()は、イタリア原産の家畜護身用の犬種である。これに統括された数種の亜種と区別するときには本種をマレンマ・シープドッグ・マレンマーノ() (in Italiano Pastore Maremmano Abruzzese) と呼ぶ。 ここでは主にこのマレンマーノのことを解説するが、他の亜種の事も併せて紹介・解説する。 == 歴史 == マレンマーノは2000年以上の歴史を持つと考えられている古い犬種である。グレート・ピレニーズのような大きくて白くもこもことした犬種のなかまで、マレンマーノはグレート・ピレニーズの先祖にあたる。ホワイトのコートが好まれたのは、夜間でもよく見えて不審者や狼との区別がつけやすいからである。羊を泥棒や狼から守る家畜護身犬として働く他、夏には羊と一緒にその厚いコートを刈り取ってセーターなどの衣服の材料にもなった。作業犬として働いている個体は、丈夫な皮製で鉄の釘がついた首輪をつけて首の急所を守っている。2度の世界大戦が起こったときは力強くて体力のある犬種であったため伝令犬として使われたこともあった。そのため、世界各地で多くの犬種が絶滅していく中でも生き残る事が出来た。 第二次世界大戦の後にはペットやショードッグとしてイタリア国内で人気を博すようになると、スタンダードをめぐった激しい論争が始まった。イタリアにはマレンマーノに近い犬種が5~6種ほどあるが、それらはマレンマーノとたいした差が無いとしてFCIによりマレンマ・シープドッグとしてマレンマーノとそれらを統括して公認した。しかし、それはそれぞれの犬種のブリーダーの意見を無視した決定であったために彼らの怒りを買い、引きつづきこれらをそれぞれのブリーディング・ラインに則って繁殖をおこなっている人も多い。それによって非公認ながらも、それぞれが独立した犬種として、それぞれの特徴を残して今も生き残っている。 しかし、公式にはマレンマーノはマレンマ・シープドッグとして、それ以外のものはマレンマ・シープドッグの亜種としてまとめられている事に変わりは無い。そのためか、マレンマーノは現在でも世界的な人気があるのだが、亜種の一種であるマレンマ・シープドッグ・スムースコートは絶滅寸前の危機に陥っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マレンマ・シープドッグ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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