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マレー・サンダース マレー·サンダース ( 、1910年4月11日 - 1987年6月) は、アメリカ合衆国の細菌学者〔Sanders, Murray 〕〔MURRAY SANDERS (1910-1987) SOCIAL SECURITY DEATH INDEX〕、軍医。 アメリカ陸軍中佐で、生物兵器研究機関キャンプ・デトリック(現フォート・デトリック)に所属した〔「米軍 731部隊幹部に戦犯の免責 細菌情報と引き換え 旧陸軍参謀の尋問録で判明」『中日新聞』1994年12月18日〕。1945年9月、アメリカ太平洋陸軍総司令部(GHQ/U.S. Army Forces, Pacific) の命でつくられた科学情報調査団(Scientific Intelligence Survey to Japan、団長カール・コンプトン、通称コンプトン調査団)の一員として横浜に上陸。元軍医内藤良一や政治家亀井貫一郎を窓口に、関東軍防疫給水部本部(731部隊)の本格調査に入った。紹介された関係者を尋問しても、みな実態についてほとんど何も知らないことに業を煮やし、内藤に対し「皆がもし真実を語るならその秘密を守り戦争犯罪人として訴追しないことを約束する」と述べた〔常石敬一『医学者たちの組織犯罪―関東軍第七三一部隊』朝日文庫、1999年8月〕〔「旧関東軍細菌部隊の人体実験 米で批判再燃 TV、フィルム放映」『朝日新聞』1985年12月7日〕。内藤はサンダースと交渉、サンダースは連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーに内藤らの戦犯免責を提言した。のちに人体実験の資料など研究成果の提供を交換条件として、731部隊関係者は戦争犯罪に問われないこととなった〔サンダースによる731部隊調査と戦犯免責のかかわりについては、2014年8月10日放送のテレビ朝日『ザ・スクープスペシャル』「終戦69年特別企画 封印された“毒ガス”全真相」でも言及された。〕。同年10月に日本での調査を終え帰国、11月1日付で調査報告書(「サンダース・レポート」)をアメリカ国防総省に提出した〔 松村高夫 「731部隊による細菌戦と戦時・戦後医学」 『三田学会雑誌』106巻1号、慶應義塾経済学会、2013年4月、p.60〕。 == 脚注 ==
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