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マンガン電池 : ウィキペディア日本語版
マンガン乾電池[まんがんかんでんち]

マンガン乾電池(マンガンかんでんち)は一次電池の一種で、正極の減極剤(復極剤)として二酸化マンガンを用いたものである。別名、ルクランシェ電池
英語では「Zinc-carbon battery:亜鉛-炭素電池)」と呼称され、「Zinc-carbon battery(or "heavy duty"):亜鉛-炭素電池(高耐久型)」とも呼称される。
== 構造 ==
電池の構成としては、正極兼減極剤として二酸化マンガン、負極に亜鉛、電解液に塩化亜鉛を用いている。現在国内で流通している製品の大部分は塩化亜鉛を用いているが、現在も青マンガンや緑マンガンは塩化アンモニウムを使用している。この塩化亜鉛は二酸化マンガンと混合された黒色のペーストの形で容器の中に充填されている。なお、正極側の炭素棒は集電棒とも呼ばれ、反応には関与しない。
塩化アンモニウムを使用したマンガン電池は「EMDタイプ2(EMD Type2)」と呼ばれ、塩化アンモニウムの多くを、もしくは全てを塩化亜鉛を使用したマンガン電池は「EMDタイプ3(EMD Type3)」と呼ばれる。EMDタイプ2型は減極剤を圧力で固めた後、亜鉛缶に入れる際に周囲をでんぷんのり状にした電解液で覆ったり、液体の電解液をガーゼなどの布に含浸させたものを減極剤に巻いて亜鉛缶に挿入する。EMDタイプ3型は減極剤の回りをペースト状にした電解液を含浸させた紙を巻き、亜鉛缶に挿入する(ペーパーランド方式)。EMDタイプ2型は電池を使用するにつれて化学反応で水が発生し、後述の簡易な外装も相まって液漏れが発生しやすい。EMDタイプ3型は化学反応で水を消費することと、頑丈な外装によって液漏れの発生は少なくなっている。〔ソニー中央研究所 ISBN4-89583-090-X C1055 P261〕

画像:Zincbattery.png|マンガン乾電池の内部構造
1.正極端子 2.集電体(炭素棒) 3.負極(亜鉛) 4.正極(二酸化マンガン) 5.電解液(塩化亜鉛・塩化アンモニウム) 6.負極端子
画像:マンガン電池の電解液.JPG|左:EMDタイプ2(NH4Cl)型。でんぷん糊状の電解液
右:EMDタイプ3(ZnCl2)型。ペーパーランドセパレーター方式


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マンガン乾電池」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Zinc-carbon battery 」があります。



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