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マンセ : ウィキペディア日本語版
万歳[まんざい, まんさい]

万歳(旧字体:萬歳、ばんざい、ばんぜい)とは、喜びや祝いを表す動作などを指していう言葉。動作を表す場合は、「万歳」の語を発しつつ、両を上方に向けて伸ばす。また、より強調して、「万々歳(ばんばんざい)」と言われる場合もある。
== 成り立ち ==

元々は中国に於て使用される言葉で「千秋万歳」の後半を取ったもの。万歳は一万年で皇帝の寿命を示す言葉であり、本来皇帝に対して以外では使わなかった。諸侯の長寿を臣下が願うときは「千歳(せんざい)」を使っていた。代に専権をふるった宦官魏忠賢は自分の一党の者に「九千歳!」と唱和させていたという。また、太平天国では首領である天王洪秀全に対しては「万歳」を唱え、東王楊秀清には「九千歳」、以下各王の序列に従って「八千歳」「七千歳」「六千歳」「五千歳」と続いていたという。〔高島俊男「中国の大盗賊・完全版」講談社現代新書、P216〕
現代では朝鮮語では만세/萬歲と書き、韓国北朝鮮では「マンセーマンセ」、また中国語では萬歲(繁体字)・万岁(簡体字)と書き「ワンスイワンソェー(wànsùi)」と言う。ベトナム語では「vạn tuế/muôn năm」と書く。このように漢字圏で使われる言葉であるが、非漢字圏で同様の使い方をする言葉としては、ロシア語の「ウラー (ура/ura) 」〔ウラー とは - コトバンク 〕がある。またラテン語圏ではイタリア語「ヴィヴァ(viva)」、スペイン語「ビバ(viva)」(スペイン語はvの音はbと混用される)、フランス語「ヴィーヴ(vive)」があり、次に讃える人名や組織名、国名などを続ける(例:ヴィヴァ・イタリア、ヴィーヴ・ラ・フランスなど)。いずれも「生きろ」という意味で長生きを願うことになり、万歳と同様の意味である。これは必ずしもめでたくない場面でも使われるものであり、例えばアルフォンス・ドーデの小説「最後の授業」では、普仏戦争によってアルザスドイツに割譲されたためフランス語を教えられるのは今日までという背景の中、最後の場面で「ヴィーヴ・ラ・フランス(フランス万歳)」と唱和する描写がある。
ドイツ語ではハイルHeilという言葉が使われており、ナチス時代には「ハイル・ヒトラー」という言葉がヒトラー万歳という意味で使われ、また「ジーク・ハイル(勝利万歳)」などの言葉も使用されたが、Heilは本来ラテン語のSalve(敬礼)にあたる単語で、「万年長寿を祝う」とは若干意味が異なる。
日本においては、まず平安時代に成立した雅楽には、千秋楽と共に万歳楽(まんざいらく)という曲が伝えられており、共に君主の長久を祝うめでたい曲とされている。芸能の万歳はここから出たものという。江戸時代に成立した常磐津浄瑠璃)には「乗合船恵方萬歳」(のりあいぶねえほうまんざい)という曲があり、「おや萬歳(まんざい)、へへ萬歳、萬歳萬歳萬歳、萬歳楽で御喜びだ、あっはっはっはっは」というセリフ回しがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「万歳」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ten thousand years 」があります。



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