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マンソン裂頭条虫[まんそんれっとうじょうちゅう]
マンソン裂頭条虫(マンソンれっとうじょうちゅう、学名:''Spirometra erinaceieuropaei'')は、擬葉目裂頭条虫科に属する条虫の1種。 == 概説 == 成虫の体長は1-2m、体幅約1cm、ストロビラは1000個以上でありその前方は未熟片節、後方は成熟片節からなる。虫卵は長径50-70μm、短径30-45μmの褐色、左右非対称のラグビーボール状であり、一端に小蓋を有し、1個の卵細胞と多数の卵黄細胞を含有する。第一中間宿主はケンミジンコ、第二中間宿主はカエル、ヘビなどであり、ヘビは待機宿主にもなり得る。終宿主はネコ、イヌ、タヌキ、キツネなど。生活環は糞便とともに虫卵は外界に排出され、水中で孵化してコラシジウムに発育する。コラシジウムは第一中間宿主に捕食され、その体腔でプロセルコイド(前擬尾虫)へと発育する。プロセルコイドは第一中間宿主とともに第二中間宿主に捕食され、その体内でプレロセルコイド(擬尾虫)へと発育して皮下や筋肉に移行する。プレロセルコイドは第二中間宿主とともに終宿主に捕食され、その小腸で成虫へと発育する。プレパテント・ピリオドは7-10日。プレロセルコイドが寄生したカエルなどをヘビが捕食するとその皮下や筋肉で発育を行わずに寄生する。 1882年にがアモイで人間の死体より孤虫を発見し、1916年に山田司郎が人体に寄生していた孤虫を犬に与えて成長させ、成虫が裂頭条虫であると突き止めた。成虫が判明しているが、人体に寄生する症状が慣習的にマンソン孤虫症と呼ばれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マンソン裂頭条虫」の詳細全文を読む
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