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マンドローネ : ウィキペディア日本語版
マンドローネ

マンドローネ(mandolone)はマンドリン属の最低音域を受け持つ楽器であるが、通常のマンドリン属の楽器とはやや様相を異にする。
== マンドローネとは ==

現在広く使われているのは「高調マンドローネ」というもので、その調弦はマンドロンチェロよりやや低いA-D-G-Cであり、ヴァイオリン属の最低音域楽器であるコントラバス(調弦はE-A-D-G)よりも最低音が高い。そのため、オーケストラ曲の編曲などを行う場合、コントラバスのパートをマンドローネにそのまま移すことはできないので、出ない音は1オクターブ上げるなどして演奏されることが多い。変則調弦がされることもあるが、ごくまれである。
かつては、コントラバスと調弦を同じにする「低調マンドローネ」というものがあり、そのために書かれたマンドリンオーケストラ曲も少なくない。またイタリア・カラーチェ社によってアルチリュート(Arciliuto)とよばれる、低調マンドローネにさらに3本の単弦(調弦はC-D-E♭)を加えた楽器が製作されていたことがあったが、名手の少なさからすぐに廃れた。
他に、マンドラのオクターヴ低い調弦(G-D-A-E)のマンドローネが存在した、という記録がある。
楽譜はコントラバスと同じく、1オクターヴ高く移調したヘ音譜表に記譜される場合が多い(まれに実音で記譜される場合もある)。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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