|
マーズ・ローバー(Mars rover)とは後に火星表面を自動で走行するローバーのこと。日本語では火星探査車とも呼ばれる。 ローバーは着陸地点から移動しないランダーに比べ、いくつかの利点が存在する。例えば、より広い範囲を探査できること、興味深い物体に近寄れること、太陽電池による発電を効率よくするために日当たりのよい場所に移動できること、などである。 火星に着陸して運用に成功したローバーは2011年現在3台のみで、すべてアメリカによるものである。 ==火星探査車一覧== 2012年8月までに計6台のローバーが火星に送られた。 * 22px Prop-M:マルス2号に搭載。1971年失敗 * 22px Prop-M:マルス3号に搭載。1971年失敗 マルス2号および3号はソ連によって打ち上げられ、ともに同一設計の「Prop-M」ローバーを搭載していた。4.5kgの機体はランダーとケーブルでつながれており、機体下部の左右に取り付けられたスキー板のようなもので移動する予定だった。しかしマルス2号は地表と激突、3号は着陸から1分と経たずに通信が途絶してしまった〔。 * 22px ソジャーナ:マーズ・パスファインダーに搭載。1997年7月4日に着陸成功。1997年9月27日に通信ロスト。 * 22px スピリット(MER-A):マーズ・エクスプロレーション・ローバーに搭載。2004年1月4日に着陸成功。約6年後には7.73kmを走破したが、ホイールが砂にはまってしまった。2010年1月26日時点でNASAは救出作戦に失敗したことを認め、現在は定点観測プラットフォームとして機能していると述べた。2010年3月22日にローバーからの通信が途絶した。復帰が試みられたが失敗に終わった。〔Mars Exploration Rover Mission (NASA/JPL) 〕。 * 22px オポチュニティ(MER-B):スピリットと同じくマーズ・エクスプロレーション・ローバーに搭載。2012年7月時点で未だ運用中〔Spirit Rover Marks Seven Years On Mars, Still Stuck (Fox News, 03 January 2011) 〕。 * 22px キュリオシティ:マーズ・サイエンス・ラボラトリーに搭載。2012年8月5日に着陸成功。2火星年の運用が予定されている。 以下のローバーは開発中のものである。 * 22px MAX-C:Mars Astrobiology Explorer-Cacherに搭載。NASAは2018年の打上げを予定している。 * 22px エクソマーズにはESAのローバーが搭載され、2018年の打上げを予定している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マーズ・ローバー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|