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ミニ・リサーチ・モジュール2 : ウィキペディア日本語版
ミニ・リサーチ・モジュール2

ミニ・リサーチ・モジュール2(Mini-Research Module2, MRM2)は、国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)の一区画である。ロシア語では「」と表記する。愛称は「ポイスク」(Poisk)と呼ばれる。MRM2の構造と機能は、ほとんどピアース(DC-1)(Pirs Docking Compartment)と同様である。本来の名称は「ドッキング区画2(Docking Module2)」で、ロシア語名は「(SO-2)」である。MRM2は2001年以来ロシアがISSに設置した、最初の主要な設備でもある。
==詳細==

MRM2は2009年11月12日ズヴェズダ(''Zvezda)''区画の上部ドッキングポートに結合され、ソユーズ宇宙船プログレス補給船のための新たなドッキング場所として使われている。また、宇宙飛行士船外活動をする際のエアロックとしても使用可能であり、2012年末に「ピアース」が廃棄されると、こちらがロシアのエアロックとして使用されるようになる。また科学実験に必要な空間を提供したり、ロシア科学アカデミーが開発する船外実験装置用に、電力供給とデータの送受信用のインタフェースを有する設置場所を2箇所装備している。
2009年6月、MRM2の打上げに先立ち、ISSから2回の船外活動が行われ、MRM2の設置に備えた準備作業が行われた。
同年6月5日、第19・20次長期滞在において指揮官のゲナディ・パダルカ(Gennady Padalka)と飛行機関士マイケル・バラット(Michael Barratt)は、ロシア製のオーラン(Orlan)宇宙服を着用してのロシアEVA-22船外活動でズヴェズダの外部にクルスドッキングアンテナ2基とドッキング用のターゲット、電気配線の接続器を取りつけることに成功した。
6月10日、パダルカとバラットはロシアEVA-23船外活動で、MRM2のドッキングに備えてズヴェズダの前方区画にあった平面状のハッチカバーを、MRM-2がドッキングできるようにするために円錐形のドッキングカバーに交換した。
2010年1月14日オレッグ・コトフマクシム・スラエフ両飛行士が、船外活動を行ってソユーズ宇宙船やプログレス補給船がドッキングできるようにするための準備作業をした。彼らはアンテナとドッキングターゲットを展開し、手すりを二本取りつけ、またMRM-2のクルスアンテナをクルスドッキングシステムの回路に接続した。作業は5時間44分で終了した。
MRM2が初めて使用されたのは、1月21日にスラエフ飛行士と第22次長期滞在ジェフリー・ウィリアムズ船長がソユーズTMA-16をズヴェズダの後部ドッキングポートから、MRM2の上部ドッキングポートに移動せせた時である。TMA-16は10:03(UTC)、ISSがアフリカ南西海岸の340km上空にさしかかった時にズヴェズダ後部から切り離され、ISSから30mまで離れた状態で移動を行った。スラエフはソユーズ宇宙船の小型操縦スラスタを操作してISSに再接近し、10:24(UTC)、MRM2とのドッキングに成功した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ミニ・リサーチ・モジュール2」の詳細全文を読む



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