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ミャンマーの茶[みゃんまーのちゃ] ミャンマーの茶(ミャンマーのちゃ)では、ミャンマーにおける茶について解説する。茶の発祥地である〔大森、1995年、P.703〕中国雲南省とミャンマーは国境を接しており、古くから茶の栽培と利用が行なわれてきた。また、ラペソーなど独特の後発酵茶が現在でも広く親しまれている。 == 茶の種類 == ビルマ語で茶はラペ(Lahpet,Lepet)と呼ばれ、柔らかい茶葉を原料としたものが好まれる。伝統的な不発酵茶(緑茶)のラペチョウ(チョウは「乾いた」という意味)は生茶葉を蒸して天日で乾燥させたものであり、ポットに入れてお湯を注いで出す。ラベチョウは最も高価であり、一番茶が用いられる〔難波、1999年、P.641〕。二番茶や三番茶は、後発酵茶の食品であるラペソーに用いられる。さらに等級の低い四番茶などはラペチンチャウ(チンは「酸っぱい」という意味)に加工される。 ラペチンチャウはラペソーと同じようなプロセスで発酵まで進め、その後に乾燥させて作る。大半は最初からラペチンチャウとして作られるが、発酵中にカビや異臭が発生したラペソーや、濡れてカビが生えたラペチャウを乾燥させて作るケースもある〔難波、1999年、P.645〕。ヤンゴン周辺やミャンマー南部の海岸地方など、井戸水に塩分が混ざる地域でラペチンチャウは好んで飲まれる。この地域特異性は同じ後発酵茶である四国の碁石茶と共通しており、両者は香りも似ている〔。 これらミャンマー独特の茶の他に、植民地時代に広まった紅茶や、中国と同様の釜炒り茶も飲まれている。紅茶についてはブラックティーに砂糖をたっぷり加えるスタイルが主流である〔中村、1995年、P.36〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミャンマーの茶」の詳細全文を読む
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