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ミヤマガマズミ
ミヤマガマズミ(深山莢蒾、学名:''Viburnum wrightii'' )は、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木〔『日本の野生植物 木本II』pp.232-233〕〔『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物)山溪ハンディ図鑑5』pp.446-447〕〔『新牧野日本植物圖鑑』p.708〕。 古いクロンキスト体系では、ガマズミ属はニワトコ属とともにスイカズラ科に属していた。 == 特徴 == 落葉低木。樹高は4mになる。幹の樹皮は暗い褐色で、若い枝は緑色で、多くは紫褐色を帯び、毛がないか長い単純毛が生える。葉は対生し、葉柄は長さ10-20mmになり、ふつう赤みを帯び、伏した長毛が生え、ときに短い束生毛が混じり、上面に溝があり、ふつう托葉はない。葉身は長さ6-14cm、幅4-9cm、形は倒卵形から広倒卵形で、先端は急に細くなってとがり、基部は広いくさび形、円形、鈍形になり、縁には浅い3角形の鋸歯がある。葉の表面はしばしば光沢があり、無毛か脈上にまばらな毛と側脈間に絹毛があり、裏面はごく細かい不明瞭な腺点があり、脈上に長い伏毛が、脈腋に星状毛が生える。側脈は6-9対あり、葉の縁までほぼまっすぐに伸び、表面はわずかにへこみ裏面に突き出る。葉の裏面下部の縁に1-4対の腺点がある〔〔〔。 花期は4月下旬-6月。短い枝の先に、1対の葉とともに径6-10cmになる散房花序をつけ、白色の多数の花を密につける。花序軸や小花柄には単純毛か星状毛が散生する。花の下につく苞は線形で長さ約1cm。萼はごく小さい短3角形で、上部が5裂する。花冠は車状で上部が5中-深裂して平開して径5-7mmになり、花冠裂片は円く長さ2-2.8mmになる。雄蕊は5個あり、花冠から突き出て、長さ3-4.5mm、葯は長さ0.5mmになる。子房は長さ1.5-2.5mmで、無毛で柱頭はほぼ無柄。果期は8-10月。果実は長さ5-7mmになる球形または卵形の核果で、光沢がある暗赤色に熟す。中に種子1個が入る核は長さ4.5-6.5mm、厚さ1.8-2.5mmになる卵球形で、核の背側に2個、腹側に3個の浅い溝がある〔〔〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミヤマガマズミ」の詳細全文を読む
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