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『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(げきじょうばんポケットモンスター ミュウツーのぎゃくしゅう)は、1998年7月18日から公開されたテレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第1作である。同時上映作品は『ピカチュウのなつやすみ』。 == 概要 == 自分と言うものの存在意義・自分を生み出した人間への復讐という重いテーマを抱えた作品である。 制作費は3億5000万円〔、ZAKZAK、1997年11月。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)〕。日本国内の観客動員数は650万人を記録し、国内興収は72.4億円、配給収入は41.5億円を記録した。 また、本作は全世界で公開されており、1999年11月12日にアメリカで『Pokémon: The First Movie』として全米約3000の映画館で公開、興行収入8000万ドルを記録し、「日本映画初の週間興行ランキング初登場第1位」〔【ポケモン映画全米制覇】 、Fuji News.com、1999年11月18日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)〕を成し遂げている。これは2010年現在も日本映画のアメリカでの興行記録である。また、アメリカでの初日の興行収入は1010万ドルで、アメリカにおける日本映画の興行収入記録であった『Shall we ダンス?』の950万ドルを初日のみで更新している〔スポニチメール 1999年11月14日 (インターネット・アーカイブのキャッシュ)〕。 当初予定ではストーリーをテレビ放映とリンクさせ、映画公開に先立ってミュウツーのことを事前にテレビアニメで紹介することとなっていた〔シナリオえーだば創作術 第167回 - 首藤剛志〕。しかしポケモンショックにより放映日程が大幅に狂ってしまったため本編とのリンクやミュウツーの紹介を行うことが出来ず〔WEBアニメスタイルCOLUMN 首藤剛志『シナリオえーだば創作術 第181回 『ミュウツーの逆襲』前夜』 )〕、やむを得ず映画本編の冒頭で簡単に触れることとなった〔この映画の序盤で、ミュウツーがシゲルのポケモンとジム戦を行っているシーンがあるが、テレビアニメ版の第63話でも同じシーンが使われている。また、ロケット団の施設を破壊し逃走するシーンもアニメで使われているため、テレビアニメとは話がリンクしていることが伺える。〕。映画公開の翌年には誕生して間もない頃のミュウツーを描いたラジオドラマを収録したCD『ミュウツーの誕生』と、ラジオドラマのストーリーを追加し劇場公開版の所々をCGへ差し替えた特別編のビデオ『ミュウツーの逆襲 完全版』が発売された〔LD及びDVD版は、この完全版が収録されている。〕。つまり、劇場公開版(初期版)、完全版の二種類に大別され、これに再放送などで使用されている現行版が存在する〔 主な相違点は以下の通り。 * 初期版:エンディングテロップにおいて、アニメーション製作:OLMの下に「TEAM OTA」の表記あり。 * 完全版(初期DVD版):「ミュウツーの誕生」の追加とCG処理を施した全米公開用バージョン。 * 現行版(再放送でも使用中):エンディングテロップのフォントが、影つきの太いゴシック体。 〕。 本作の特報映像では、『ポケットにファンタジー』がBGMで流れ、少し大人になったカスミ(と思われる少女)と、本作に登場しているボイジャーと小さな少女(劇中未登場)が登場する。他にも映画本編には出てこないシーンもある。特報映像の最後には「劇場版ポケットモンスターは過激な映像表現はおさえて製作いたします」と、テロップが表示された。 舞台となったミュウツー城は、アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリアがモデルになっている。時系列は第66話以降である〔第66話でミュウツーがサカキの下から離れる場面があるため。〕。 小学館は、『ドラえもん』における成功で会得したノウハウを利用してポケモン映画の製作に工夫を凝らした。その結果、日本映画歴代7位の配収を記録することとなり、この後ポケモン映画も人気映画の定番となってゆく〔別冊太陽 ヒーロー、ヒロインの昭和史(平凡社、2000年)ISBN 4-582-94335-7 175ページ〕。ただし、ポケモン映画は2015年現在においても、興行収入が本作を上回ったものは一作品もない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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