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ムラサキムカシヨモギ ''Cyanthillium cinereum'' は、キク科の草本。ひょろひょろと伸び、紫色のヤグルマギクを小さくしたような花を付ける。別名にヤンバルヒゴタイがある。 == 特徴 == 直立性の1年生草本〔以下、主として初島(1975),p.604〕。直立する草で、全体に少し毛がある。茎は細くてまばらに分枝し、高さは20-80cmになる。葉は長さ2-6cm、幅1.5-3cmで倒披針形から倒卵形、先端は尖っているかまたはやや丸く、縁には低い鋸歯が並び、葉柄がある。葉身の基部は楔形〔佐竹他(1981),p.210〕。 花はとてもまばらな散房花序(佐竹他(1981)は散房状の円錐花序としている)につき、頭花は小さくて長さ7mm、径2.5mm程度。総苞は鐘形で長さ4-5mm、幅6-8mm、緑色か紫を帯び、毛がある。総苞片は4列になっており、外側のものは線形をしている。小花はすべて両性花で、その花冠は管形で先端が5辺に分かれる。小花は1つの頭花に20個ほど含まれ、花冠の色は鮮やかな紫色で、長さは総苞の約2倍ある。 葯の下部は矢じり形になっている。花柱の枝は短くて毛がある。痩果は円柱形で長さ2mm、幅0.7mm、先端は切り落としたような形で、基部は狭くなっており、表面には一面に毛があり、また腺点がある。先端からは白い冠毛が出ており、長さは4-5mmで内外2列に並び、外側の列の毛の方が短い。 花冠は先が5つに裂けてラッパ状に開いており、そんな小花が頭花の上に並んで咲いている様子はヤグルマギクにも似ており、花色も鮮やかである。ただし、とても小さいのでよく見ないと綺麗であるとはわからない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ムラサキムカシヨモギ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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