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ブリヌイ(、ブリヌィー、単数: 、ブリーン、)とは、直径13cmから18cm位の薄いクレープやパンケーキに類似するロシアの料理の1つである。ソ連時代は食堂で出されることは少なかったが、ソ連崩壊後に外食としての地位を回復した〔小町『ロシアおいしい味めぐり』、p70〕。現在のロシアには、ブリヌイを専門とするファーストフード店も存在する〔井上まどか、グレチュコ・ヴァレリー、野中進、三浦清美編『ロシア文化の方舟 ソ連崩壊から二〇年』(東洋書店, 2011年12月)、p43〕。 == 概要 == 薄力粉(またはソバ粉、エンバク、米粉〔小町『ロシアおいしい味めぐり』、p211〕)卵、牛乳、塩、砂糖、ヨーグルトなどを混ぜ合わせた生地をイーストで醗酵させ、専用のフライパン〔かつてはペチカでブリヌイが焼かれていた。(小町『ロシアおいしい味めぐり』、p71)〕でひまわり油やバターを使って薄く焼き上げる。発酵の過程で炭酸ガスを多く生成させるために長く寝かせ、生地の質感は軽く、焼き上がりの時間は早い〔沼野充、沼野恭『ロシア』、p73〕。バターをたっぷりと塗ってからスメタナ(サワークリーム)、キャビア、ザワークラウト、魚の燻製などをのせてザクースカ(前菜)としたり、ジャムなどをのせて茶菓やデザートとして食べる。 ブリンは通常以下の食べ方がある。 * そのまま食べる - この場合にはバターやレーズン、玉葱、ジャガイモなどを生地にふりかけて焼く事もある。 * 具をのせる(もしくは包む) - ベーコン、スメタナ、ジャム、キャビア、鮭やチョウザメの燻製などをのせて折りたたんだり巻いたりして食べる。キャビアをのせるのはロシアの伝統的なスタイルで、カクテルパーティによく出される。 * ブリヌイのパイ()- 残ったブリヌイの間に上記のような具をはさんで重ね、オーブンで焼く。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブリヌイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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