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『電磁戦隊メガレンジャー』(でんじせんたいメガレンジャー)は、1997年(平成9年)2月14日から1998年(平成10年)2月15日までテレビ朝日系列で全51話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公達が変身するヒーローの名称、および作中に登場する架空のアーケードゲーム。『スーパー戦隊シリーズ』第21作目に当たる。 放送時間は当初毎週金曜17:30 - 17:55(JST)であったが、後に毎週日曜7:30 - 8:00(JST)に変更された(詳細は後述)。 == 概要 == 本作品の大きな特徴として、1995年頃から急速に普及が進んだインターネットや携帯電話、パソコン、衛星放送など、いわゆる「デジタル」な要素が多く取り入れられたという点が挙げられ、メガレンジャーが持つ特殊能力「デジタルパワー」を始め、各種演出などにこうした要素が反映されている。また、物語初期には格闘ゲームの影響を受けた演出も見られる。 特撮を担当した特撮研究所はデジタル合成システムを導入し、メカニックシーンなど、同年の『ビーロボカブタック』とともにコンピュータグラフィックスやデジタル合成を多用している。これにより、それまでのミニチュアやビデオ合成では描写不可能だったリアルかつダイナミックな特撮場面が増え、一方では新ロボやパワーアップのエピソードでもドラマ性を強調するなど一話一話が見ごたえのある作品となった。メインライターの武上純希はSF要素にこだわりメガシップ内の描写やネジレジアの作戦目的など説得力のある描写に注力するなど、スタッフ内では作り手側自身が納得できた上で子供たちに良いものを見せるという姿勢が貫かれた。 『高速戦隊ターボレンジャー』以来8年ぶりとなる2度目の高校生戦隊だが『ターボレンジャー』が「ヒロイックな高校生」を描いたのに対し、本作品では前作『激走戦隊カーレンジャー』から「等身大の正義」を引き継いだ「等身大の高校生」が描かれ〔、修学旅行や文化祭や受験といった、学園生活を題材にしたストーリーも製作された。また、学校場面についてはリアルさを出す目的もあり、埼玉県加須市にある実際の学校施設(平成国際大学)もロケ地として使用された。 本作品ではブラックがリーダー、サブリーダーがイエローと設定されており、レッドはこれまでの作品とかなり違う切り込み隊長的な描写がなされているなど、当時としては珍しくレッドがリーダーでない戦隊である〔。変身前と変身後における「本名とコードネームの使い分け」や、敵と一般人の双方に正体を隠すというスタンスも取られており、後者については終盤で一般人が正体を暴露したメンバーを迫害するという展開にも活かされているが、一方で第2話、第8話などの劇中描写から、当初は必ずしも徹底されてはいなかった。 バブル崩壊による玩具のロープライス化を受け、本作品における1号ロボ「ギャラクシーメガ」は、「電磁合体」の合体コードで示されるように合体ロボであるものの、構成的には変形ロボに近いものとなっている〔勁文社刊『25大スーパー戦隊完全マテリアルブック』上・下巻〕。一方、中盤でギャラクシーメガに代わって登場したメガボイジャーは再び5体合体となっている。 OPのタイトルコールは、冠名である「電磁戦隊」を戦隊メンバー役の5人が、戦隊名である「メガレンジャー」を、メンバー役とは異なる人物〔本作品でI.N.E.T.隊員として出演している、ガーナ人俳優・サムエル・ポップ・エニング。〕が英語本来の発音に近い形でコールするという、他作品にはない非常に特異な形式をとっている。また、番組内のテロップも前作『激走戦隊カーレンジャー』から一新され、写研製のフォント・ゴーシャEの書体が使われた〔ただし、第24話や第36話のラストに出る「つづく」のテロップは『地球戦隊ファイブマン』から『超力戦隊オーレンジャー』までのゴナが使われていた。〕。 『オーレンジャー』以降の戦隊の次回予告ではサブタイトル紹介以降独特のせりふ回しを使用しているが、『メガレンジャー』の予告のみ『ダイナマン』から『カクレンジャー』の基本スタイルだった「番組名〜サブタイトル(回によっては閉めの一言あり)」で閉めるスタイルに戻っている。 総売上は74億円〔日経流通新聞2002年11月19日付・トイジャーナル2003年6月号 〕、内玩具売上が48億円〔トイジャーナル2001年1月号 〕と前作より低下する結果となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電磁戦隊メガレンジャー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Denji Sentai Megaranger 」があります。 スポンサード リンク
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