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メゲース メゲース(, )は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してメゲスとも表記される。ドゥーリキオンの王ピューレウスとテュンダレオースの娘ティーマンドラー〔ヘーシオドス断片247(エウリーピデース『オレステース』249行への古註)。〕、あるいはオデュッセウスの妹クティメネー〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.211b。〕〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.279a。〕、あるいはエウステュオケーとの子で〔ヒュギーヌス、97話。〕、エウリュダメイアと兄弟〔〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.264a。〕。一説にディオーレースと兄弟〔クレータのディクテュス、1巻13。〕。 ヘレネー求婚者の1人で〔アポロドーロス、3巻10・8。〕〔ヒュギーヌス、81話。〕、トロイア戦争におけるギリシア軍の武将の1人として、ドゥーリキオンおよびエキーナデス群島の軍勢40隻を率いて出征した〔『イーリアス』2巻625行−630行。〕〔アポロドーロス、適用(E)3・12。〕〔クレータのディクテュス、1巻17。〕〔。 == 神話 == メゲースは『イーリアス』初日の戦いで、アンテーノールの子ペーダイオスを倒した〔『イーリアス』5巻69行−75行。〕。トローイア軍がギリシア軍の防壁を破って陣内に侵入し、大混戦となったとき、メネステウス、メドーン、ポダルケースらとともに最大の激戦区で戦った〔『イーリアス』13巻。〕。プーリュダマースが部下のオートスを殺したときは、アポローンがプーリュダマースを守っていたために仇をとることはできなかったが、代わりにクロイモスを槍で討ち取った。メゲースがクロイモスの防具を剥ぎ取ろうとすると、ラムポスの子ドロプスの攻撃を受けた。ドロプスの槍の一突きはメゲースの身体を捉えたが、父ピューレウスがエピュラー王エウプテスからもらった胸当てが防いだ。メゲースの反撃はドロプスの兜鮮やかに染められた馬毛の飾り房を断ち、地面に散らした。なおも踏みとどまって戦おうとするドロプスを、助けに来たメネラーオスが討った〔『イーリアス』15巻。〕。またアムピクロスを討った〔『イーリアス』16巻。〕。 アキレウスの捕虜ブリーセーイスの引き渡しの際にはメゲースも同行し〔『イーリアス』19巻。〕、その後もイーテュモネウス、ヒッパソスの子アゲラーオスを討ち取った。〔スミュルナのコイントス、1巻。〕。 戦後はカペーレウス沖を航海中に難破し、プロトオスらとともに溺死した〔ツェツェース『リュコプローン注解』902。〕。あるいは無事に帰国を果たしたとも、負傷して帰国の途上で死亡したとも言われる〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「メゲース」の詳細全文を読む
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