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メタセシス反応 : ウィキペディア日本語版
メタセシス反応[めたせしすはんのう]

メタセシス反応(メタセシスはんのう Olefin metathesis)〔''Handbook of Metathesis''; Grubbs, R. H., Ed.; Wiley-VCH: Weinheim, 2003. ISBN 3-527-30616-1 〕とは、狭義には、二種類のオレフィン間で結合の組換えが起こる触媒反応のことである。
すなわち以下のような反応のことである。
「メタセシス」の語は「位置を交換する」という意味のギリシャ語に由来する。メタセシスは複分解を指す語でもあり、また同様に結合が組み変わるアルカンメタセシスやアルキンメタセシス反応も存在するため、特にこの反応を指すことを明らかにしたい場合にはオレフィン・メタセシスと呼ぶ。
== 発見の経緯 ==
1964年にジュリオ・ナッタらは、シクロブテンやシクロペンテンが塩化モリブデン-トリエチルアルミニウム、塩化タングステン-トリエチルアルミニウムといった一種のチーグラー・ナッタ触媒によって開環重合することを発見した。しかし、これがメタセシス反応によって進行する重合反応であるとは当時は気づかれていなかった。1967年にニシム・カルデロンらによって塩化タングステン-ジエチルアルミニウムクロリド触媒によって2-ペンテンが3-ヘキセンと2-ブテンに変化することが報告され〔Calderon, N.; Chen, H. Y.; Scott, K. W. ''Tetrahedron Lett.'' 1967, ''8'', 3327. DOI:10.1016/S0040-4039(01)89881-6 〕、メタセシス反応の存在が知られるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メタセシス反応」の詳細全文を読む



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