翻訳と辞書
Words near each other
・ メタ・ヒューリスティクス
・ メタ・ヒューリスティック
・ メタ・ヒューリスティックス
・ メタ・フィクション
・ メターウロ川
・ メタ二ケイ酸ナトリウム
・ メタ位
・ メタ個体群
・ メタ倫理学
・ メタ分析
メタ哲学
・ メタ女
・ メタ情報
・ メタ数学
・ メタ新世界
・ メタ検索エンジン
・ メタ構文変数
・ メタ様
・ メタ法価値論
・ メタ無煙炭


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

メタ哲学 : ウィキペディア日本語版
メタ哲学[めたてつがく]

メタ哲学英語:Metaphilosophy)は哲学の哲学とも呼ばれ、哲学本性目的方法を研究対象とする。
Metaphilosophy(メタ哲学)という言葉は20世紀中ごろから英語圏で通用するようになったようだ〔Google Ngram of "metaphilosophy" in the English corpus. 〕。しかし通用している一方で「二次哲学」が通常の哲学と異なるかどうか、広く受け入れられた意見もなければ注目すべき議論も存在しない。分析哲学では伝統的に過去の研究〔e.g.PhilPapers〕に対するコメントや研究に対して、元の研究が哲学的問題の解決に貢献したのと対比的であることを示すように標識付けするために主に使われてきた。モリス・ラザロヴィッツ1940年(昭和15年)からこの言葉を使い始めたと主張しており、1942年(昭和17年)にははっきりと文面に残している〔Lazerowitz, M. (1970) ‘A Note on “Metaphilosophy”, ''Metaphilosophy'', 1(1): 91; see also the Internet Encyclopedy of Philosophy 〕。より早い使用はフランス語の文献からの翻訳の中に見られる〔e.g. Clemenceau G., ''In the evening of my thought'' (''Au soir de la pensée'', Paris: Plon, 1927), Houghton Mifflin company, 1929, Vol. 2, p.498: "this teratological product of metaphilosophy"; Gilson E., ''Christianity and philosophy'', Pub. for the Institute of Mediaeval Studies by Sheed & Ward, 1939, p. 88〕。1960年(昭和35年)ごろにはこの言葉は多かれ少なかれ通用しており、リチャード・ローティが使用したり〔In a letter from 1962: see Gross N., (2008), ''Richard Rorty, the making of an American Philsospher'', Chicago: U. of Chicago Press, p.178〕、ラザロヴィッツの著書のタイトルに使われたりしている〔Lazerowitz M., (1964) ''Studies in Metaphilosphy'', London:Routledge〕。1970年(昭和45年)には雑誌「Metaphilosophy」が創刊している〔Metaphilosophy, Journal published by Blackwell 〕。
== メタ哲学の理論的根拠 ==
メタ哲学は、哲学に関する一般的言明のうちいくつかを哲学それ自体と区別することは生産的であるという考えに基づいている。他の多くの文化的実践と比較すると、哲学にとってこの区別はむしろ疑わしいものであるが、言語の場合も哲学と同様である。つまり、英語という言語について英語で話すとき、対象としての英語とメタ言語としての英語が区別されている。哲学者がメタ哲学という用語を使うとき、それは未だ少数派なのであるが、多数派の哲学者がこの考えに探究する価値を見出していないと推測される。それ自体が再帰的な営みである限り、哲学は、例えばそれ自体の伝統や、論敵、歴史に訴えるといったことによって常に既にその思想を融合させている。したがって、例えばヘーゲルのような歴史主義に係る哲学は、メタ哲学という言葉を使っていなくともメタ哲学である。共時的な方法や体系学的な方法は歴史主義的な方法や通時的な方法よりはっきりと「メタ哲学的」である。
ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインはメタ言語からメタ哲学を類推することを否定したことで知られる:

つまり、「綴字法」という字句の綴字法を考えることは確かにメタ的な営みだが、しかし「綴字法」という字句も元から綴字法の扱う対象であり、それを扱ったからといって通常の綴字法から分離して「メタ綴字法」「二次綴字法」が生じるわけではない。哲学の場合もこれと全く同じである、とヴィトゲンシュタインは考えている。近年ではティモシー・ウィリアムズがメタ哲学という言葉を使うのをやめ、それが勘違いかもしれないということを述べている。:

ニコラス・レシャーリチャード・ダブル〔Double R., (1996) ''Metaphilosophy and Free Will'', Oxford University Press, USA, ISBN 0195107624, ISBN 978-0195107623〕と言ったほかの哲学者たちはメタ哲学という言葉を採用しいい意味で使っている。普遍的な哲学的原理の研究を提出しつつレシャーの著書はメタ哲学についての彼の考えとともに始まっている:


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メタ哲学」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.