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メトディウスの予言書[めとでぃうすのよげんしょ] メトディウスの予言書は、7世紀に作成された予言に関する作品である。パタラの教父メトディウスによって4世紀に作成されたと称してはいるが、現在では偽書と見るのが一般的である。その観点からは、偽メトディウスの予言書などとも呼ばれる。中世ヨーロッパでは終末が近づいているとしてその情景を描いた予言書が多く出されたが、この予言書はその中でも最も流布したと見なされている。 == 背景 == この作品はもともと、近東がイスラーム勢力によって制圧された後、シリアのキリスト教徒の慰撫を目的として、シリア語で書かれた作品である〔コーン p.21〕。完成後まもなくギリシャ語に訳され、8世紀までにはラテン語に訳された。さらにはスラヴ語、ロシア語、アルメニア語、アラビア語などにも訳された。 正確な作成年代は特定困難だが、歴史家の中には644年から691年の間と推測する者もいる〔 Palmer, Andrew; Sebastian Brock; and Robert Hoyland. ''The Seventh Century in the West-Syrian Chronicles: including two seventh-century Syriac apocalyptic texts''. (Liverpool: Liverpool University Press 1993), p.225〕。
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