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メドウェイ川襲撃 : ウィキペディア日本語版
メドウェイ川襲撃[めどうぇいがわしゅうげき]

メドウェイ川襲撃(メドウェイがわしゅうげき、Raid on the Medway)は、第二次英蘭戦争中に起こった戦闘で、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)がイングランド王国に対して急襲を仕掛けたものである。イングランドは財政難で艦隊を停泊させており、すぐに応戦できなかったのに対し、軍勢で上回るオランダは火船を使ってイングランド艦を焼打ちにし、2隻を拿捕した。このため財政難であったイングランドは更に大きな損失を受け、この襲撃から程無くしてブレダの和約が結ばれ第二次英蘭戦争は終結した。
==歴史的背景==

1666年の夏の終わり、イングランドはと、オランダの通商に壊滅的な被害を与えたホームズの焚火の連勝で英仏海峡の制海権を握ったが、それも長くは続かなかった。1665年のとロンドン大火に伴う財政難のため、艦隊は東岸のに停泊した状態だった〔 Dutch raid on the Medway, 19-24 June 1667 〕。
1667年、イングランド王チャールズ2世は第二次英蘭戦争の終結を推し進めようとオランダとの交渉を開始したものの、条件をよくするためフランスからの援助を取り付けたがっており、和平条約に署名するのを遅らせていた上〔on Medway – Second Anglo-Dutch War Raid on Medway
〕、まだ交渉が成立しないというのに艦隊の武装を解いてしまった。財政難ということもあったが、母ヘンリエッタ・マリアが軍備は不要と主張したからである。しかしオランダの実権を握っているのヨハン・デ・ウィットは、平和が訪れると政敵のオラニエ公ウィレム3世を利することになるため、これをよしとしなかった〔小林幸雄『図説 イングランド海軍の歴史』原書房、2007年、P207 - P210。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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