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メモリリーク : ウィキペディア日本語版
メモリリーク
メモリリーク (Memory leak) とは、プログラミングにおけるバグの一種。プログラムが確保したメモリの一部、または全部を解放するのを忘れ、確保したままになってしまうことを言う。プログラマによる単純なミスやプログラムの論理的欠陥によって発生することが多い。
== 影響 ==
近年のマルチプロセスOSではメモリ空間がプロセス(プログラム)ごとに独立に確保され、プロセス終了とともに解放される。したがって、メモリリークが単独で発生する場合、あるいはそのプロセスがすぐに終了される場合は、深刻な影響をもたらすことはあまりないと言ってよい。しかし、メモリリークが繰り返し起きて大量にメモリが消費された場合、他のプログラムOSが確保可能なメモリが少なくなり、以下の2つの現象が発生する。
* OSプログラムメモリを確保する際にRAMからのみ確保する場合、エラーを引き起こす、または即座に停止する。
* OSやプログラムが直接RAMの領域を確保するのではなく、仮想メモリを使用している場合(最近のOSはこのタイプ)、プログラムのメモリ使用量(ワーキングセット)が一定値に達するとページングが多く発生するようになり、酷い場合にはスラッシングに陥る。さらに仮想メモリを使い果たすとエラーを引き起こす、または即座に停止する。
メモリリークが以下のような状況で起こった場合、問題は特に深刻になる。
* プログラムが長期間動き続けるとき。サーバーサイドアプリケーションや組み込みシステムは年単位で稼働し続けることもある。
* 共有メモリのような、確保したまま終了することが許されるメモリ領域をプログラムが使っているとき。
* ゲームや動画を扱うプログラムのように、メモリの確保・解放を頻繁に行うとき。
* OSやシステムそのものがメモリリークを起こすとき。
* 組み込みシステムやポータブル機のように、メモリの絶対量が少ないとき。
* AmigaOSのように、プロセスが終了してもメモリが自動的に解放されないOSを利用しているとき。メモリリークから回復する手段は再起動しかない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「メモリリーク」の詳細全文を読む



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