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メロス包囲戦[めろすほういせん]
メロス包囲戦(英:Siege of Melos)はペロポネソス戦争において紀元前416年にアテナイとメロスの間で戦われた包囲戦である。 紀元前416年夏、クレオメデスとテイシアス率いる重装歩兵1200、弓兵300、騎馬弓兵20、同盟軍の重装歩兵1500、自国船30隻、キオス船6隻、レスボス船2隻がメロス人に服従を強いるべくメロス島に送られた。その理由は、メロス人はスパルタの殖民都市であり、アテナイに服従せずに中立を維持していたが、アテナイが味方につくよう強要したために敵側に回ったためである〔トゥキュディデス, V. 84〕。将軍たちは降伏と服従を求めるべく交渉のための使節を送ったが、スパルタからの救援を信じたメロス人はアテナイ側の要求を拒否し、抗戦を決めた。これを受け、アテナイ軍はメロス包囲を開始し、攻城壁を構築して兵士を配置すると、一部を残して大半を引き上げさせた〔ibid, V. 114〕。しかし、その冬にメロス軍が包囲壁の一部を奪取したのを受け、フィロクラテス率いる第二次遠征軍が派遣された。その結果メロス人は無条件降伏し、成人男子全員が処刑され、女子供は奴隷にされるという苛烈な処置を受けた。なお、メロス人の期待したスパルタからの援軍は最後まで来なかった。その後、アテナイは500人を送り出してメロス島に入植した〔ibid, V. 116〕。 == 註 ==
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