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モクメダマ(木目玉/木理玉) ''Tanea undulata'' (Röding, 1798) は腹足綱・タマガイ科に分類される肉食性の巻貝の一種。貝殻は直径25mm前後のつぶれた球形で、橙褐色の木目模様を持つ。蓋は石灰質で硬い。インド太平洋の暖海域の浅海砂地に生息する〔齋藤寛 2000年 タマガイ科. pp.250-267 in 奥谷喬司(編) 『日本近海産貝類図鑑』 東海大学出版会 (p.264-265, pl.131, fig.68) ISBN 4486014065 〕。和名には「ガイ」を付けてモクメダマガイと言うこともある。 == 形態 == 原殻(プロトコンク)は淡橙色~白色。成貝は殻高20mm、殻径25mm程度になり、やや上下につぶれたような球形で、タマガイ亜科としてはやや薄質だが堅固。 殻表は滑らかで、白地に橙褐色〜褐色の稲妻状の縦斑があり木目模様を呈する。全体に淡褐色半透明の薄い殻皮で覆われるため、光沢がなく地色は淡黄褐色に見えるが、殻皮が失われたものでは光沢があり、地色もほぼ純白に見える。橙褐色の縦斑は稲妻状に屈曲し、殻底部では臍域を取り巻く白帯に横切られて途切れることもある。 殻口は半円形で、外唇は単純、内唇から軸唇にかけては直線的で、丸みのある三角形の臍索が臍孔側へ張り出す。殻口内面は白色。臍孔は明らかに開くが、臍索によって狭められるためC字状を呈する。 蓋は殻口にぴったり合う半円形で、外面は厚く石灰化して白色、内面はキチン質で黄褐色。少旋型で核は内縁近くのやや下方にある。外縁に沿って弧状の溝が3本あり、核の周囲近くにも弱い弧状の溝が1本あるが、その中間域は平滑〔吉良哲明, 1961年 『原色日本海類図鑑』 保育社 改訂第4版 (p.39)〕。 軟体は白色〜淡褐色で、前足に3本、後足の中央に1本の目立つ黒い縦線が走るが、側部や上足には模様はない。前足の縁も細く黒ずむことがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モクメダマ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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